水田活用の直接支払、、、当事者なんですが・・・

午後、箕輪町の福与で地元の方から。
内容は、
水田活用の直接支払交付金等に関する訴え。

国は、
食糧自給率・自給力の向上に資する麦、大豆、米粉用米等の戦略作物の本作化とともに、地域の特色をいかした魅力的な産地づくり、産地と実需者との連携に基づいた低コスト生産の取組、畑地化による高収益作物等の定着等を支援、、、
としています。

もちろんこういった狙いは否定しませんが、、、
上伊那8市町村長からも昨年要望が出ており、
自分も9月定例会で会派(新政策議員団)からの意見書として作成し、
全会一致で可決もされてもおりますが、、、
中山間地には、この狙いを目指すことができない場所が間違いなくあります。
(11月の会派での知事要望でも発言させて頂きました)

で、本日お邪魔した福与地区というのは、
もともと水を天竜川から100mもポンプアップをして水稲をつくっていた地域。
減反政策で水田を減らす中で、荒廃地がうまれることもありましたが、
地域の皆さんが協力して、
儲からないけど水田活用の直接支払交付金があるから何とか損をしないという中で、
ギリギリでそばを栽培していました。

この交付金は、
5年に一度は水張りをしなければ交付金対象とならない、、、とのこと。

しかし、、、そばは多くの水を必要としないということから、現状では
水路は使えない→改修に多額の資金必要
畦畔も崩れている→水を保つには改修が必要
(ポンプアップの燃料代もかなりかかる:この地特有)

となっており、本当に水を張るべきか?張る準備をすべきか?
そして、、、そこまでして耕作を続けるべきか?
と。

また、何が起こるか分からない世界情勢の中で、
40%の食糧自給率の我が国において、
農地を農地として維持することは、安全保障上も重要と考えます。

なので、
儲からなくても、農地を農地として守って頂いている皆さんのご労苦に、
もっと感謝すべきではないか・・・
本日も強く思いました。

自身の議会だよりにも書きましたが、
○儲かる農業支援
○農地を農地として維持するための支援
どちらも必要と考えます。

本日の夜、この地域では今後についての話し合いがあるそうです。
開催する地区の役員さんも当事者ですが、、、
「何とかしてくれ!」
と地域の皆さんから言われるだろう、、、と。

現場の声として、改めて県へ投げかけ、何とかしたい!と思います。

コメント