住民説明会(伊那)~高校改革~ R03.06.13

午後、高校再編・整備計画についての住民説明会が伊那市のいなっせで行われ、出席。

説明は、先月駒ヶ根で行われた内容。

その後の質疑について、メモより・・・

O.現状として、上伊那農業も駒工も頑張っているし、上伊那地区の高校、高く評価している。
O.普通科二校の統合、夢のある学科編成と考えるが、ソフトは先行していてもハードの面は全然見えてこない。これだと住民は納得できない。
A.ハード面はご要望として承る。活用する校舎、校地については、校地検討委員会で検討する
O.懇話会も意見がほとんど出ていない。
O.産業界とか校長会とかPTAとかあるがもう少し広く意見を聞いて欲しい。
O.住民が納得できるように進めて欲しい。慎重にして欲しい。
O.生徒の自主性を重んじると言っているが、生徒は教師が教えて学力をつけることが大事だと思う。
A.(廣田)知識もきちんと教えながら自主性も育てる。高校で学ぶ生徒は色々な進路があるので、そういう生徒にも新しい学びを

O.このように住民説明会を行いながら進めるのは良い。
O.なので、一回一回で出た質問について踏まえて進めて欲しい。積み上げ式の説明会にして欲しい。
O.協議会の案を元に進めてきたと言うが、地域からの声は、必ずしも再編に賛成ではなかった。
O.総合学科高校への移行、普通科学校への希望が狭まられる。クラス数なども含めて説明すべき。
Q.専門性を学ぶということはどうなのか?
A.高校の学科について、昔から普通科、専門科があった。専門科は、従来は工業、農業などと単独であったが、生徒の減少に伴いクラス数の削減もあり、いずれ将来的には単独では維持できなくなる。大きな学校のメリットも維持する。
Q.上伊那は交通が不便。電車の数が少ない。また、駅まで出るまでにも。高遠のようにバス?寮などを考えてくれているのか?
A.通学距離が課題とはなるが、現時点では可能と考える。寮は、考えていない。
Q.コロナで財政的にとても不安。
A.具体的なことが明らかになる中で予算が決まってくると考える。

Q.総合技術高校の専門性は?
A.それぞれ専門の学びができる。プラス違う学科の学びができる。産業基礎といった共通科目(産業についての大枠を学ぶ)となる。

Q.一人ひとりの個性が尊重され、生徒一人ひとりに寄り添った指導、高校に特別な支援を必要などの記述は賛同するが、これは少人数学級でできるのではないか?また、大規模校のメリットは?
A.本県の改革は、規模の大きな学校の学びも小さな学校の学びも保障するという改革。都市部から離れた小さい小中学校の卒業生などは、高校は大きな学校へ、、、という声もある。6学級以上。
A.高校は専門性が高くなる。理科でも、物理化学生物地学とある。6クラスあれば、理科の教員を4人配置できる。社会も美術書道などもそれぞれ配置できる。
A.小人数学級のご意見もいただく。高校では、標準法で40人が定まっている。1年次はクラスで授業も行うが、2,3年と進むにつれてコースなどに分かれて少人数になっていく。生活集団と学習集団と分けて考えている。

Q.子供や保護者、生徒などへの特別な説明は?
A.再編の該当学年となる小学生の保護者も心配していると考える。各地区のPTAの会議にも出席して説明していく。月曜日上伊那のPTA連合会でも説明する。今回のチラシ案内も小学校などへも配った。

Q.自分の卒業校が無くなるのはショック。
A.母校に対する思い、十分わかるが、これからの子どもたちのために、、、という観点をご理解頂きたい。

O.再編計画、整備計画、十分納得できる。が、非常に理想的でこの通りできるのか?という点が問題。
O.現在三校の新校が立ち上がっているが、利点を検証して欲しい。
Q.総合技術高校として、素晴らしい高校として地域に認められている高校を紹介して欲しい。商業、工業、農業、この三つの学科が上伊那ではそれぞれ単独で共存してきた。それを一緒にしてきたときにこれがどういう形の学校になるか?教育委員会は理想的な構図を示してくれているが。。。職員の配置と意識をどう変えていくのか?「おれは工業科」「おれは農業科」などとこだわっていたらダメ。教職員の指導についてどうするのか?
A.職員の研修も計画して行っていく。今回の再編で県内に総合技術高校は増えていく。専門でお互いに独立して、、、といった形ではダメ。学校の一体感をどう作っていくのか?と宿題を頂いた。
A.県内に須坂、OIDEなどある。同窓会にも説明に行きたいので呼んで欲しい。
A.6次産業、作るだけでない。これからのスマート農業などに対応するためにも必要。

O.少子化というが、少子化のためにやっていくとダメ。実態に合った、高校教育に合ったもの、高校教育の将来像を考えながら進めないとダメ。

Q.上伊那は、中学校卒業生に対して高校の入学人数が下回っていて、流出する傾向。上伊那は将来的に充足するようにして貰えるのか?
辰野高校、二学級になると言われているが、諏訪や塩尻からも通学もある。120人が望ましい。全県のバランス
A.公立高校の倍率は、全県的には1倍を切る。私立(通信制も)が増えている。これが一年だけなのか、続くのか?見極めていきたい。

Q.時代の流れの中でやむを得ないとは思うが、まだまだ課題があると感じる。技術校の場所、開校予定、再編対象校のこの後の支援体制、中山間存立校の将来構想は?
①赤穂が総合学科高校ということだが、コース制。県内にも幾つもあるが、全てが総合学科にはなっていない。
②予定を実施計画に盛り込んで欲しい。入学生などのためにも期限を明確に。
A.今後の予定については、第一期では、飯山高校や大町岳陽高校などは計画ができてから校舎も立て7、8年かかった。具体的に決まったらしっかりと周知したい。
③この改革を最後にして欲しい。小さい高校には小さい高校のの良さがあるので。

Q.中学生の募集状況。今年度の集計。諏訪は86%(私立を入れると102%、100名の県外流出)、上伊那は68%、下伊那は76%。上伊那は第一期の時も改革したのに行く高校がない。県教委は改革すると言っていたのに。
①これを更に進めるような統合案で良いのか?心配。地元の学校で学べるようにして欲しい
②上伊那93%技術高校、という充足率。
③いろいろなことを学べるというが、時間は限られている。専門性の時間は削られるだろう。
④第一期の時は、工業の指定を上伊那では受けなかった

Q.通学に関しては今でも通っているから、、、と言っていたが、若い世代の大変さ、駅までの送迎。母子父子家庭については支援があるが、更にすべき。コロナで貧困といった状況もある。
A.支援をどうできるか、しっかりと受け止めたい
O.高校再編の全体像、赤穂は普通科と商業科でそのまま残して、上農は工業と農業では?と思う。

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といった応答がありました。(自分のメモより)詳細は県教委にお問い合わせください。

最初から通信制の高校を選択する子も増えている、、、との話もありました。
子どもの人数は減っていますが、進学先のニーズは多様化しているのが現実です。
また、他地域へ進学する子も率としては多いのが上伊那の特徴。
「そもそもの定員が少ないから他地域へ行ってしまう!」という指摘もあります。そういった子もいるでしょうが、上伊那に行きたい高校がない、、、という子もいます。
子を持つ親としても、地元の高校に行ってくれれば、、、と思う気持ちもありますが・・・。

しかし、この地域だけで多様なニーズ全てに応えることは、現状では厳しいです。
なので、改革が必要と考えます。
小規模校もあり、大規模校もあり、総合技術高校もあり、総合学科高校もある、(私立ですが通信制もある)。子どもたちの選択肢が広がるのではないでしょうか。

また、今回の高校改革・再編を一つの契機に、地元の高校に注目が集まり、定員数も増やせれば!とも思います。

子どもたちのために議論が進むことを願います。

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