新政策議員団の大阪(神戸)視察研修二日目

新政策議員団の大阪(神戸)視察研修二日目。
昨夜到着した僕は本日から参加。

午前中は、大阪府庁さんへ。
・インターネット上の誹謗中傷や差別等の人権侵害のない社会づくり条例について
・府議会のデジタル化について

午後は、
ナレッジキャピタルさん
・スタートアップ支援

上高地あずさ珈琲さん(ららぽーと甲子園店)
・民間企業との連携について

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インターネット上の誹謗中傷については、

議員提案で制定
・女性プロレスラーの自殺から
・令和3年の3月制定、4月施行
・大阪府に先立ち群馬県(令和2年3月)、大東市

・大阪府は、被害者支援を主としている
・府の責任、県民の役割、市民の役割、、、を示す
・関係団体との連携
・インターネットリテラシー

・大阪府のは、、、被害者を発生させる者(加害者)を抑制させるための条がある
→前文「府民の誰もが加害者にも被害者にもならないように」

・附則・・・知事は、、、必要な措置を講ずるものとする
・インターネットの誹謗中傷については、国が行うべきものと考えるが、、、、
・事業者と連携して、出前講座など
・令和6年4月に削除要請の拡充、、、指針などの策定も、行政指導についても策定したい

Q.大東市で、続いて大阪府、和泉市、、、市や府でそれぞれ作ったが?各市町村との関係は?
A.市町村で行うことは、それぞれの市町村の考えを明確にするので意味はある。細部に言及するなど。

Q.常にブラッシュアップするように年度ごとに取組を増やしている。ターゲティング公告をすると50000件の応募があった、素晴らしい。次の一手は?
A. 来年度もターゲティング公告。今年は5つやった。発信者に対して、さらに啓発ができるように。Xなどを使って。ターゲティング公告は306万円。。。(総額は4321万円)

Q.長野県は、人権の担当などで対応できる、、、といった考え方。大阪府にもそういった方がいたのでは?分けて条例を作った経緯は?
A.人権の条例はある。議会提案だったということが大きい。いろいろな人権侵害がインターネット上では起こりうる。大阪府は、人権尊重の社会づくり条例が別にある。佐賀県などは人権の条例に盛り込んでいる。これは大阪府の特徴。

・・・SNSの誹謗中傷については、今後も大きな課題と考えます。
長野県も人権の条例はありますが、大阪府のように、SNSに特化したものはあっても良い、、、と感じました。何か起きてからではなく、起きる前に行うべき、、、です。

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府議会のデジタル化について

総務省通知をもとに、、、オンライン委員会の開催について検討。
(国は「差し支えない」などの表現だが)だいぶ読み込み、落とし込んだ。
→全会一致で可決

映像と音声の送受信により相手の状態を相互に認識しながら通話をすることができる方法を「オンライン」とした。

府議会は、委員個人の育児介護、、、もOKとしている
しかし、委員長のみオンラインはNG
当初は副委員長も同様だったが、柔軟にして今は委員長のみ

オンライン中継もしている

技術が上がってくればまたできることも増えるだろう

Q.タブレットを支給という話だが、機器や会議システムなどを含め、4年間の費用は?
A.県としての支給ではなく、会派毎の対応であり、基本的に機器は個人のものを使う

Q.これまでの実績とここに記載されている「オンライン」状態でなく会議に出席できなかった事例などはあるか?
A.奥様の出産で上の子を育児するという理由でオンラインにした委員もある。のべ9人。令和5年11月の決算審査で行った人がいる。しかし、コロナ感染など体調不良がほとんど。診断書などは必要ない。報道機関などに内容は言わない。

Q.各委員のオンラインの練習は?
A.それまで通信の環境がなかったので整備した。半分以上の議員がテスト(練習)を受けた。委員協議会も行った。が、あとはそれぞれに任せている。

Q.府議会、平均年齢が低いとは思うが、期数が多い人の声でなかなか進まないこともあるのでは?
また、育児で、、といった場合、オンラインで同室に子どもがいないように、、、と書かれているが、これはどうかと思う。
A.総務省の通知、、、「瑕疵ある議決」では困る。熊本市の市議会議員が赤ちゃんを連れてきた。まずはルールがあっての話。介護については、こういうシステムがあるなら、使わないとダメだ!と言われてしまう。府議会としては、参集困難に対する対応といったイメージ。

Q.ペーパーレスは徹底できているか?
A.令和2年の2月からペーパーレス。半年後から一切ない。

・・・大阪府では、デジタル化を中途半端ではなく、しっかりと取り組んでいました。長野県議会は議会で機器を支給しているのにも関わらず、未だに徹底できていません。

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昼食は、府庁の食堂。
府庁ランチ
なるメニューがあり、食べてみました。
・・・量は多目でした。

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グランフロント大阪の北館へ。

KNOWLEDGE CAPITAL
一般社団法人ナレッジキャピタル
さんを訪問。

「グランフロント大阪」(複合施設)を運営しています。

・グランフロント大阪は、うめきた開発区域(24ha)として、JRの跡地に建設。
・先行開発区域(2013.04第一期完成:7ha)の開発時は12社のデベロッパー(現在は17社)
・(第二期は2027年完成予定)

・建物内に、床面積88000㎡以上を運営。

・会員制サロンは、年110000円(税込み)で個人に貸し出す
・1800人以上の個人登録者
・クリエーターなど様々な人々の出会いと交流のためのサロン
・各種セミナーやイベントなどで新しい愛でしあを創出する知的交流の場
・人と人、モノ、コトをつなぐコミュニケーターが置かれている

・オフィススペースは、5坪から契約でき、年単位ではなく数か月単位での契約もできることから、人気。
・140団体(大学13、行政・研究機関13、民間114)

【新しい価値を生み出す5つのポイント】
1.「感性」と「技術」の融合で、新しい価値が生まれる
2.多様な人が集まる絶好のロケーション
3.他にはない、知的交流のワンストップサービス
4.ナレッジイノベーションを推進する2つの中核施設(サロン、Lab)
5.関係性(R)からはじまるナレッジイノベーション

・海外の都市、機関、人と交流し、広がるネットワーク(海外の16機関と連携)

「人」がいるから未来は広がる、、、AWARDの名語録
・(中学生のアイデアは)戦争や貧困に目をそむけて近視眼的なイノベーションにばかり関心を示す大人をたしなめた」
・アプローチの柔らかさにイノベーションの本質を感じた
・未来社会の実現に向けて、発想を思い切って飛躍させることで自分の能力をさらに高めて
・私たち中学生は、地球環境を守る世代です
・面白いは中途半端。目指す目的ではなく乗り越えるべきニッチの壁
・私からすれば、ごく当たり前にやってきたつもり。むしろ他の人のほうが、生きにくい生き方をわざわざ選ぶ。面白い。
・「快適さ」というものがいかに誤解を招くことか

といった話などありました。

・・・様々な人が集まることで、新しい「何か」が生み出される、どこかでイノベーションが興る。。。
そんな空間としてとても魅力的に感じました。
長野県にも欲しい空間ですが、そういった人がどれほど集まるか・・・。
それよりも、こういった場所に人材を送り込み、ここでアイデアを磨き、人と交流し、長野県に知的資源を還元し、そのことで関わる人を呼び込む、、、そういった戦略はありではないか、、、と考えました。
県でも国や市町村、民間企業への派遣事業がありますが、こういった環境を利用することも提案したいと思いました。

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KR FOOD SERVICEさんが運営している
上高地あずさ珈琲 ららぽーと甲子園店
さんへ。

上高地あずさ珈琲さんは、
長野出身の方がいる、、、とかではなく、
上高地の雰囲気が良い!ということで、はじめ、、、
今では、
長野県の食材をふんだんに使った食事・飲料を提供するとてもありがたいお店となっています。
更に、
長野県農業大学校の講師として、
・農産物がどう加工され売られているか
・段ボールの詰め方
などの講義を行ってくれたり、
農業大学校で作った野菜や、
市場に出ないような果物なども扱ってくれていて、
長野県とのコラボは数知れず。。。
上高地あずさ珈琲さんに感謝すると共に、
こういった企業さんを増やすためのヒントを頂ければ、、、と思い訪問しました。

信州の食材をふんだんに利用!

・雰囲気としては山小屋
・時間を忘れて、、、というコンセプトもあり、従業員は腕時計をしていない
・各店舗で特徴ある調理
・飯綱町のりんご農家とコラボしたメニュー
・昨年は南信州で売れずに困っていた梨(話があって2週間後にはスムージーとして提供)
・牛乳を配送してくれるJAが一緒に運んでくれる
・大町とは森林協定
・木曽のヒノキの箸を利用
・直売会も店舗で行って貰ったりもした

Q.南信州の梨の話はどこから?
A.県の営業局から

Q.松本空港―神戸空港線を利用して、上高地に来て欲しい。
A.早割りなどもあるし、、、FDAと定期定期にノベルティなど、やっている。
年に2回、FDAの航空券を一等で抽選会。毎回10000人ぐらいの応募がある。

Q.上高地あずさ珈琲の14店舗は、あるだけで信州のPRになっていてありがたい。上高地にも支店、本店?をつくったらどうか。
A.

Q.困っていることは?
A.逆に見た目が悪くてひどい金額で取引している、、、という情報があれば、是非紹介して欲しい。

Q.長野と言うと軽井沢のイメージが強いが?関西は軽井沢は?
A.ちょっと遠いイメージ。ただ、、、真田で上田市はイメージが良い。

Q.物流は?全農直販で?
A.基本的に牛乳だが、以前から関西に入っていた。県中に冷蔵車を走らせているので。
生産者と直接交渉をして、流通を全農にお願いしているということ。

Q.2024年問題は?.
A.全農直販さんと検討している。

Q.信州の食材を使っている工夫は?
A.メニューにバーコードをつけ、生産者の情報が見れるようにするなどしている。
A.端境期に農家さんに来て貰って、、、どう使われているか見て貰っている。

・・・関西で信州を大いにPRしてくれていることに、、、感謝するばかり。
そして、今でも多くの農家とつながっていることに驚きですが、更なるコラボの可能性も示唆頂き、もっとつなげたいと思いました。
長野に住む我々も、長野のイメージを向上させる努力をし、県産品を扱って頂く企業が活動し易くすることも必要ですね。

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