12年が経過して・・・ 県外視察②

産業観光企業委員会の県外視察二日目は、
東京から移動して、まずはつくば市のJAXA筑波宇宙センターへ。

長野県には、衛星等の追跡監視をする臼田宇宙空間観測所があり、油井さんの地元。

航空宇宙産業のセミナーが11月21日に長野市でも行われる
衛星データの活用もについても

JAXA これまで10人宇宙飛行士を出している

ISS(国際宇宙ステーション)のその先は月。
月有人拠点、月の周回衛星など
月から火星圏へもいく

宇宙空間で得た知見を暮らしへも役立てる

高度100kmから宇宙空間
ロケットは3分でいく
宇宙ステーションは高度400km
衛星は今まで5300基、5000基が運用中
NASAは月周回の宇宙ステーションを計画中

世界は次の世代の大型ロケットを、開発中。
アメリカは、昨年月ロケットを打ち上げた。

スペースXは、さらに大型、これは小さな衛星は100基積める

日本の1号機ロケットは、日本に技術がなかったのでアンテナだけ国産。
H-Ⅱロケットから純日本製だったが、価格が市場の倍だった

衛星での観測データで地盤変動を把握

スマート農業や林業へ
温室効果ガス観測技術衛星、それまでらできなかった温室効果ガスの世界中の分布を示す


この10年でも世界の二酸化炭素の濃度が変わってきていることがデータとして示された

ロケットは、約30万個の部品でできている。

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といった説明を受けました。
自分たちが宇宙へ、、、というのは難しいかもしれませんが、衛星などの情報をもとに、地域の安全や安心につなげたり、農業や林業などの一次産業の生産性が上がることを期待したいです。

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福島へ移動し、いわき・ら・ら・ミュウ さんへ。

平成6年7月設立の三セク。
出資割合は、福島県といわき市で42.5%。
オープン後、基本的には黒字だったが、
コロナで赤字となった。
本年度は黒字になりそう。

東日本大震災のいわき市の状況
14:46発生、マグニチュード9は日本観測史上最大規模。
14:49大津波警報3m
15:08小名浜港第一波の津波2m
15:14大津波警報6mに修正
15:30大津波警報10m以上に修正
15:30~40第二波の津波(豊間で8.57m、小名浜では4m)
以降、津波は深夜まで10数回にわたり押し寄せる

津波は海の中身がそのまま動いてくる感じなので、海中の汚泥なども一緒に入ってくる

〇観光・農林水産業における風評被害について
・報道によって、本来「安全」とされるものを人々が危険視し、引き起こされる経済的被害
・特に観光と第一次産業に影響
・水素爆発のテレビをみて、もう福島はダメだな、、、と思ったし、命の危険も感じた。
・年間1000万人以上あった観光客が、震災の年は370万人になった。
・いわき市はフラダンスの町。フラガールの「全国きずなキャンペーン」をいわき市内だけでなく。全国26都道府県で245回公演し、いわきの観光PRにつながった。
・「見せる課」を設置。市や所にそういった部門があるわけではなく、併任で。今は「魅せる課」として活動。
・漁業:平成22年に比べて、昨年もまだ20%だったり、40%だったり。
アルプス処理水の関係では、国内の方々の支援で地元の魚が枯渇している状況。

Q.人材不足、震災後の人材流出は?
A.第一次産業の人手不足は、全国共通。漁業は、東京電力の賠償金があって、それを貰えるので世代交代が進んでいない。北海学園のハマダ教授が水産業の研究をしてくれているが、福島県の海が沖縄県の海にならないように、、、と。沖縄県の海は基地の賠償金で海がダメになったと。福島県もそうならないように、、、と。漁業は、規制の厳しい産業。漁業権の設定など。そんなことがあり、若手が入りづらい状況がある。そんな中で賠償金がもらえる(一回漁へ行くと、取れ高関係なく震災前の漁獲高の保証金がもらえた)。一生懸命取らなくなる。
行政では、漁業体験などを始めていて、試しに体験してもらって、後継ぎを探したりしていた。

Q.特定の国では偽りの情報が拡がり、影響が大きい。国がしっかりと情報発信をして欲しいと思うが、実際どう思うか?
A.いわき市の取引先は首都圏。首都圏は理解が進んでいる。むしろ北海道などで大きな影響が出ていると感じている。
市長や知事もしっかりと国へ伝えているし、大臣も取り組んでくれていると考える。
国へお願いしたいのは、輸入の停止などによって被害を受けている地域の産業の配慮をして欲しい。

Q.インバウンドは?特に中国などの方々は?
A.福島県の中で一番インバウンドが多いのは会津若松だろう。いわき市は、インバウンドはあまりない。遠洋漁業の会社で働いている外国人などはいるが。それぞれの国の方針だが、全ての国民がそう考えるとは限らないので。

Q.三セクっぽくなく業績としても黒字経営だが、現状は?
A.光熱水費の高騰。これまでLED化をしていなかったので、全館のLED化をした。「半額になる」と言われたが、高騰の分ぐらい。
施設の課題は、震災後にイオンモールができた。小名浜の復興の意味でイオンが出店してくれた。
ライバルではなく、こちらは地域密着のテナント構成にしようと考えた。農産品も道の駅的に販売しようと考えている。

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2011年3月、大きな衝撃を受けた東日本大震災。
12年が経過しその衝撃を忘れていた、、、と、展示物を拝見し感じました。
大きな災害で大変な思いをした方々の写真を拝見し、
地域の安心安全を真剣に考えなければいけない、
有事の際には少しでも不安を取り除けるようにしなければいけない、、、
思いを新たにしました。

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