持続可能な社会の実現に・・・県外視察③

産業観光企業委員会の県外視察三日目。

福島県郡山市に
「東日本大震災からの復興の基本方針」に基づき
産業技術総合研究所の新たな研究施設として
2014年に開所された福島再生可能エネルギー研究所(FREA)さんへ。

産業技術総合研究所は12拠点あり、
研究職員:2188人(つくばに約7割の職員)
事務職員:677人
幅広く研究しているが、原子力と宇宙はない。
FREAは再生可能エネルギー。

再生可能エネルギー研究所(FREA)
実験別棟:シリコンを入れて太陽光発電パネルができる装置など
パワコンの研究、畜エネルギー、アンモニアの使用方法(ガスタービン、バナーなど)
スマートシステム研究棟:3年ほど後に設置。大型の施設の研究など

地熱と地中熱の違い
地熱、、、地中から2㎞
地中熱、、、地中から約100mでヒートポンプを利用して
地中のポテンシャルマップを創っりしている(→長野県は?作るならばどのくらいの予算がかかるのか?)
・地中熱は、その地の年間の平均気温くらいの温度が得られる
・井戸水を有効利用する、、、など
→信州大学で冬場の冷水をためて夏場に利用する、、、などの研究もしているはず

スマートシステム研究棟
3000kw(3メガ)まで試験できる、、、系統連系などについてクリアできることはないか。
これまで外国へもっていくには海外へ持ち込んで認証が必要だったが、ここでできるようになった。
直流電流については、時間的に変動するのでそういったことに対応できる。
交流電流については、周波数の異なるものも
気温などについても広範囲で試験できる
屋外にパワコンを設置するが、妨害電波がでないか?などの試験。
また、外部から悪意のある電波が飛ばされた時に大丈夫か?といった試験

ZEB用再生可能エネルギー地産地消システム
土日などの電気が余る時に、水素を作って、電気が必要な時に燃料電池で

代替ニッケル合金(危険物、消防法上管理者が必要)、、、で水素から電気をつくっていたが、、、ボロボロになる。
我々は新しい素材を作った。非危険物。

トヨタの長野事務所にも設置している
お台場に水素活用技術の研究開発施設:2023年2月

※下記は水素ガスとその他の体積比など

 

被災地企業のシーズ支援事業(技術やノウハウ)→2023年からF-REI委託事業 となった
シーズ支援事業化は65件、53課題(2023年3月)

事例:太陽電池用ガラスフリット、、、0.5%効率アップ
事例:バルブ企業、水素でもOKか実験
事例:大きな風車になればなるほど、風向きが変わったりすると対応が難しいが、この技術で3%ほどアップする。今は大型で実験。

大型については国内では今、できる企業がない。
メンテナンスをできる人材育成や養生の仕組みの検討。
太陽電池だと、一部が故障の原因のことがあるが、赤外線でどこが悪いか調査。

古くなった太陽光発電システムの活用について

太陽光発電搭載型の電気自動車の実証自動車。
地元のスーパーで実証データを得て、シミュレーション。
本年度からNEDO事業

再エネ関連産業
5分科会のうち、4分科会をFREAの職員が担う

人材育成

Q.説明のあった軽量化されたパネルは、建物への負担も少ないが、いつ頃できるか?また、通常のパネルとの費用差は?
A.軽量化は3,4年かと思う。課題は耐久性。太陽光は湿度などに弱いといった点があるので、試験をしているところ。コストもこれから。実用化はまだ。

Q.県は様々な建物を持っているが、重量が課題になることがある。また、建物の屋根が湾曲のものもある。軽量で曲げれると設置が増える。
A.ガラスがないと少し安価になる。べろぶすかがた?塗る太陽光もいろいろなところで研究している。シリコンの上に塗るのも効率が上がる。しかし、一番は日本の企業は太陽光から撤退してしまっている。

Q.今後、太陽光パネルなどの処分が課題となる可能性がある。再利用などの研究は?
A.まずはガラスについては、細かく砕いて防草に利用するなど様々な研究をしている。シリコンも研究している。

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震災復興の施設ということですが、こういった最先端の施設があることが羨ましいな、、、というのが第一の感想。将来を見据えた再生可能エネルギーが更に研究され、早期に実用化されることを期待します!

 

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