7:34分の新幹線かがやきに乗車し、福井県へ。
県議会の会派、新政策議員団での視察研修。
一時間半で福井駅。
歩いて移動し
(あちこちの都道府県庁へ行きますが、、、長野県庁は駅から遠い、、、とそのたびに感じます)
福井県庁で
・越前ものづくりの里プロジェクト(伝統工芸品)
・農産物の海外展開
・ふくいそばの振興策
についてを伺いました。
まず、福井県の現状。
5年連続幸福度1位
要因は、、、
共働き率61.2%で全国一位
女性の有業率全国二位
教育県、、、全国学力調査で上位のみならず体力はほぼ一位
詳細は下記。
- 伝統工芸品について
県の組織として、伝統工芸室を設置
組織としてあるのは、京都と、石川県、、、など。
7つの伝統工芸がある
丹南地域に集積されている
越前漆器、、、最古の漆器
エチレン加工などにもいち早く対応したので、業務用漆器のシェア8割
越前和紙、、、紙の神様をまつる神社もある
お金の印刷技術もここから
越前焼については、六大釜本の一つ
県内には約80の釜元があるが、小さいところが多い、、、大量生産はできない
越前打刃物、、、京都から入ってきて最初は鎌
越前打刃物は、海外からの評価、ドイツの展示会に根気よく展示していたところ、評価があがり、今は右肩上がりに売り上げを伸ばしている(有名シェフがステーキナイフとして使ったところ、その切れ味の良さから)
越前箪笥、、、ほぞつぎなどの技法、くぎを使わない、漆塗り、打刃物の技術も入っている
若狭塗、、、元々高貴な方が使用、、、若狭塗は刀の柄などが最初。若狭塗箸は遠国最大の産地
若狭めのう細、、、日本における貴石細工のルーツとして知られる和紙などは、ふすまなどで使用されたが、、、住まいの変化などで使われなくなっているように、基本的には右肩下がりで生産額は下がっている。
茶碗なども、割れにくいものが安価で出てきていてるので。
また、職人の高齢化と後継者不足、小規模な工房が多いことから生産規模が小さい伝統工芸産業振興に向けた取組
〇伝統工芸職人塾、、、二つの研修
・長期研修:毎年20名、、、1年、2年、、、67名の方がこれまで終了 59名がそのまま就職
・短期研修:2か月、、、お試しだが、四分の一はそのまま長期研修へ入っている
・研修内容・・・親方の下で技能を研修(平日)。週末などは、デザイナーなど外部講師から新しい視点を一緒に学んでもらっている
→→ただ単に技術を学んでもダメ、、、どうアピールするのか、売り込むのか、、、など
・月に213000円を塾生へ補助
・親方にも研修の講師費用を出している〇伝統工芸産地連携事業(イベントなど)
・RENEW、、、、多い年には40000人が訪れた
・職人との会話や工程を見ることができる
・千年未来工芸祭、、、職人が集まる、、、10000人〇ワークショップを軽井沢町で
〇その他
・飲食店シェフ等による産地見学
・MONOCAN、、、
など※F-TRAD
・今はデザイナーとのマッチングで商品開発
・今の人が使いたくなるようなもの、、、ということで行っている〇観光ビジネス支援
・見学や体験し易い魅せる工房などのリフォーム支援も
→→これまで19施設〇コーディネート事業
・ガイドやモニターツアーの実施
・体験メニューの開発古いものが良い、、、ではなく、
最近だと食洗器に使えないとダメ、、、などライフスタイルにあったもの※価格には勝てないので、それだけの価値があるもの、、、として売り込む、職人の顔が見れるように
〇後継者の育成は、、、町おこしにもつながる
・・・軽井沢プリンスホテルの方の話、、、今まで福井から軽井沢に来る人はいなかったが、増えている
Q.無茶:グラフからH27年度に変化があった?
A.越前打刃物は、フランスの世界的な料理大会でステーキナイフが使われて、、、とてもキレ味が良く、審査員が持ち帰ってしまった、、、で人気に。
15年ぐらい前からドイツの展示会にずっと出していた。継続して出していたので認知は少しずつ広がって、つながった。Q.長期研修、後継者は食べていけるか?
A.研修する工房では、10人くらいのところはそのまま就職してなど、結構うまく言っている - 農産物の海外展開について
・新幹線の延伸は、100年に一度のチャンス!
・福井は食! 一つ一つの味、自信を持って売っていきたい
→24品を代表食材として、「ささる」ストーリーや生産者のこだわりなどを伝える動画を配信
・米が農産物の57.4%
・輸出は、、、目標は20億だったが、、、
・米が多いが、実際には日本酒が多い
・処理水の関係で中国が厳しいので、水産物は厳しい現状
・輸出専用米を栽培している
→全国的にも珍しい米、、、日本には出回っていない。大粒米。多収米、
・海外へは、食の営業代行者に委託している・海外で、日本酒飲み比べイベントなどを支援
・HACCP支援
・次年度は、、、
→「食の営業代行」配置の欧州への拡大
→世界最大の食の見本市へ
→レストランフェア実施
→販路未開拓国、地域における県産品マーケティング(カンボジアのイオンなどで現地の嗜好を調査
上海、バンコク、、、福井銀行、Q.部局横断的な展開は?
A.一緒に商談会に出ている。産業労働部の国際経済課が部局横断的な動きをしているこちらは、長野県とそれほど大きな差はない、、、と感じましたが、
輸出専用米の生産を行っていることは、今後注目したいと思いました。 - ふくいそばの振興策について
・福井県のそばは、広々したところで栽培(山間地などではなく)
・10年くらい前から広げてきた
・玄そばの収穫量、、、収穫量が安定化していない、
→なぜか、、、湿害
・在来種で改良品種ではない
→成熟度に違い、味、香り、が特徴Q.成熟度にばらつきが大きいというのになぜ在来種で?香りや味が良いのか?
A.その通りQ.そばのブランド化が成功しているが?
A.老若男女、いろいろ方がそばに触れている、一致団結して取り組んでいるQ.水稲を減らしてそばをつくるところが多く長野県でもそばがダブついている。福井県は感じるが?
A.福井県のそば、1900トンが基準で、昨年は2000トンとそれを超えていた。認証店などの制度もつくり、いかに県内の飲食店に使って貰えるか。Q.水田からそば畑にすると、水持ちが良すぎて駄目。畑地化をどう取り組むのか?
A.圃場整備をしたときに、暗渠排水があったり、前の畑が麦だったので。。。農業試験場で在来種の種を保存している。Q.在来種を使うのが良いと思うが、在来種の補完をどう?
A.22品種確認した時に、県で保管している。そば自体はすぐに混ざってしまう。夏そばなどは特に。。。在来種の特徴を維持するように口頭だけど指導もしている。
混ざると在来品種になってしまう。Q.先日の東京でのイベントへ行って一致団結している、、、と感じた。リーダーシップはどこが?
A.福井県には福井そばルネッサンスという組織を立ち上げている。麺類業組合の会長が会長。製粉会社なども入っている。そば打ち大会なども主催。高校生のそば打ち大会も開催したり。前向きに取り組んでいたところに県としても支援した。
27年前、「おもしろいじゃん」ということで、ふくいそばが始まった。Q.そばの組合はいくつもあるのか?
A.粉関係の組合、飲食店の組合、、、などがある。が全てがルネッサンスに入っている。Q.米や伝統工芸など、、、マーケットを海外、、、だが、そばは国内
A.まず知って貰うこと、、、と思っている。福井県の米やそば、、、関東に、全国に印象がない。・福井県の積極的な取組み
→在来種のこだわり
→香りの良さをウリにブランド化「香福の極み 越前蕎麦」
などに触れ、「そば県信州!」を訴える無茶議員に同調し、長野県も「そば県」の拡大ができるよう一致団結して展開したい!と思いました!
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今一度新幹線に乗って、、、北陸新幹線の現状終点の敦賀駅へ。
ちえなみきなど駅前開発について
北陸は、敦賀から、、、京都大阪、名古屋へとつながり、交通の要所。
敦賀駅の西は商店街、東は高速道のインターにほど近いといった状況。
駅西地区土地区画整理事業として検討が始まる。
(当初は、新幹線の延伸はいつになるか、、、分からないといった時だった)
・課題として、、、官で何か造った後の維持管理費
→歳入と歳出のバランスを考えるべき
→→結果、今現在の市の支出は2000~3000万円程度
負担分の考え方は、、、
売るのではなく、民間に貸している
→駅前を公共として位置付ける
・持続可能であるように
・機能を行政がコントロールする
→利益優先の民間は、いつ撤退しても不思議でないので
(ドラックストアやコンビニ、パチンコ店などは近くにない)
スターバックスのインパクトは大きい!
→大きく報道された
普段使いの市民の居場所
来訪者の立ち寄る玄関口
電車は一時間に1,2本程度なので、時間をつぶせる場所
都市公園ではなく、条例で定めた公園で自由度が高い
広場、1500㎡の商業施設、公設民営の書店など
大きく変わったところは、
日常的に人が駅前にいる、過ごしている
→利用者や周辺の方に話を聞いた
大変刺激的でしたが、、、詳細は後日
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