本日は議会関係の予定はありませんでしたが、朝から県庁。
事務作業と、
1月に予定している団視察の件で、
木材の利活用やひとり親支援などについて担当者からレクを受け、
13:00から上記の
ヤングケアラーのことをみんなで学ぶ研修会
に、長野市で行われたこともあり、リアル参加。
リアル50名、オンライン100名
箕輪町で活動されている
南信州きょうだいの会 こたつむり
の相澤さんも話をされました。
冒頭の話:
ヤングケアラーには定義はないが、
本来ならば大人が担うべきことを子供が担い、
部活動や学び、友人関係などに支障をきたす。
県内にも一定数の人たちがいて、
ヤングではない18歳以上の人にもいる。
小中学生は全国平均よりも多くいる。
それぞれの立場からできることを感じて欲しい。
・実態調査について
・サポート体制の説明
・家族の通訳をしている生徒児童、小学生60名、中学生40名いる
様々な方がどんな連携をして支援できるか
基本講演:
持田恭子氏
2013年11月に立ち上げ、10周年
一般社団法人 ケアラーアクションネットワーク協会
家族だけで家族のケアを抱えない社会づくりを目指す
ヤングケアラーとは?
法的な定義はない、、、
家族のケアをする人をケアラー(ケアする人)で、
18歳までのこどものことをヤングケアラーという
子どもの発達成長が18歳で区切られるので
高校を卒業をすると、世界が大きく広がる、、、
18歳は、支援を区切る区切らないではなく、
メンタリティーや体のことも大きく変わってくる時期ということ
きょうだい児
障害や慢性疾患、難病や病気などがある兄弟姉妹がいる人のことをきょうだい児という
サキドリ不安(自分の将来のこと)、、、13歳の女の子の話。
ちょっとした心理的ストレス
ヤングケアラーは同級生と同じ学生である
それに加えて家族の要望に応えたり
家族ができないことを代行したり、
家族の役に立っている誇りを持ちながら家族を支えている
子どもたちは相談しない、、、
周りの大人たちが気が付いてあげなければ!
文科省が公表している「学習指導提要」
・保護者の同意が必要なケース
・保護者の同意が得られなくても相談できるケース
がある。
具体的な個人情報に関連しない範囲で、
一般的な助言を受けることは、その後の支援に結び付く
ヤングケアラーコーディネーター
学校だけで判断することは難しい
普通の生活をしようとしてしまうので
ケアには多様な意味がある
子どものケアは多種多様
複数の家族に複数のケアをしていることもある。
感情面のサポートも行っている
ケアにはいろいろな意味がある
・心配する
・関心する
・見守る
・関心を持つ
・気遣う
・大切にする
→家族の感情面のサポートが長く続くと、自分の気持ちを出せなくなる
→エネルギーを消耗する
自分の気持ちを抑えないと、家族の世話ができない、、、となっている
感情面のサポート
家族の感情面のサポートが長期化すると
自分のことが二の次になる
感情を抑えて気持ちを表出できなくなる
エネルギーを大量に消耗する
持田氏:家族の世話をしていたが、学校には普通に行っていたし、クラブ活動もしていた、、、ので、分かりにくい
楽しいこともあるけど・・・
ヤングケアラーじゃないんですけど・・・と話をしてくるが、、、
ヤングケアラーは介護をする子どもだと勘違いされている
家族の身体面、感情面を支えることもケア
きょうだい児・ヤングケアラーの大半はケアをしている
ケアの手伝いとケアは混在しやすい
子どもが親の感情面を支えたり
家事をしたり、親代わりとなることがある
お手伝いとケアは明らかに異なるが、
「ケアの手伝い」「ケア」は混在しやすくその線引きをすることは難しい
子どもの時、おばあちゃんにお水を持ってきて、、、だったが、
大きくなって、おばあちゃんを着替えさせて。。。
子どもがケアを始めるキッカケ
ヤングケアラーは、
自分という人格を形成する前に
家族をケアする自分という人格が先に形成されてしまうことがある
当たり前というスティグマ
家族なんだから当たり前でしょ、、、と世間から言われる、社会の目も
ヤングケアラーは
自覚がない
相談しない
助けを求めない
・・・・・と言われるが、子供たちに聞いたら
「気付いていない」
と言って欲しいと言っていた。
なぜ、ケアをしていることに気付いていないのか?
① 家族を支えることは日常生活の一部
② 周囲の人に話をしても分かって貰えない
③ ケアを負担と思われると家族に申し訳ない
・・・そもそも負担と思っていないのに、「あなたは大変だよね」と決めづけて言われると?
ヤングケアラーが大人に伝えたいこと
「ヤングケアラーって一括りにしないで」
誰もが一人では生きていけない
発見しようとすると隠れてしまう
弱いものになると叩かれる、ので、
弱いものになりたくない
子どもが友達や先生に相談しないのはなぜ?
友達に話をすると、友達が気が重くなる
共感と共感的理解
共感的理解をするには
もし、、、あなたが家族のケアをすることになったら?
自分に置き換えることが大切
想像するだけでいい
自分と異なる環境に生きる人を共感的に理解する人が社会にたくさん増えて欲しい
「陽菜のせかい」という映画をつくった
これを使ってWSなどをしている
参加してくれた高校生は、、、救ってあげたい!と
→これはアンコンシャスバイアス:無意識の偏見(哀れみの感覚、他人事の感覚)
大変そうな局面だけが切り取られている
・・・・そうではなく、「自分だったら・・・」と考えて欲しい
「えらいね」「やさしいね」
という言葉は、
ずっとそうでなければいけない、、、というプレッシャーになってしまう
「よく頑張っているね」
これは、認めて貰っていることになる
ヤングケアラーへの取組み
1. 専門職による要介護者への支援の強化
2. 民間支援団体による子どもへの直接支援
(どちらかではなく手を結んで)
ヤングケアラーは弱い子ではなく、
これからの日本を引っ張っていく子供たち。
家族のケアができていて、
他の友達がやっていないことをできている
子どもたちには広い世界が待っていることを知って欲しい
ケアラーとして家族支援をして思うことは、、、
逆境の中でも自分は頑張っていることを理解して、
そんな中でも自分を
・・・・・・・・・・・
シンポジストより①
「今、伝えたい ヤングケアラーの声」
美齊津康弘氏
個別支援ではなく社会に働きかけている
小学生の時、48歳の母が若年性アルツハイマー
・子どもの顔も分からない母に怒りを覚えて突き飛ばす
・友人を妬む
・なんで誰も助けてくれないんだ!
→しかし、隠していた
・・・・母は、19歳の時に施設で亡くなる
初期、、、小5 現実を受け止められない
中学生、悲しくて苦しくてどん底
高校生 自尊心を無くし、周囲から孤立する、自己肯定感が低くなり
ヤングケアラーのイメージ図
穴の中にいる。
周りは気が付かない
・・・・・・・・・・・・
シンポジストより②
相澤純也氏
「障がい者のきょうだいはヤングケアラー?」
高校の時などは、親から「お前は自分の事しか考えていない」と言われたり、、、
親戚から「相澤家を守るのは純也だけだ」と言われたり、、、
大学生になったら、
兄のことを相談できる友人ができて気持ちが楽に。
きょうだいの悩み
・我慢(寂しさ)
・親からの期待
・学校でのいじめ
・相談出来ない
・結婚の悩み
・自己肯定感の低さ
・・・・・・・・
買い物弱者対策支援
地域の助け合いのベースを広げなければいけない
気付いてくれる人を増やすために、地域の分母を増やす
えんじょるの
9つの助け合いメニュー(マッチング)
御代田町で導入している
来年上田でコンサートをする
美齊津氏は、周りの人にする支援
・・・・・・・・・・・
相澤氏
民間支援団体の直接支援
きょうだい児は、
不登校や精神疾患になり易い、、、と分かった。
不登校は9倍、精神疾患は2倍
持田氏・・・
事前の質問で「きょうだいの相談はどこへ?」
とあったが、行政の窓口というのではなく、こたつむりさんに相談すれば
・・・・・・・・・
オンラインから
Kさん
重度の障害の弟:会話ができない、
軽度の障害の弟:
弟の機嫌が悪くなならないように
障がいのある弟を隠そうとする
Q.きょうだい児という言葉を知ってどう思ったか?
A(kさん).友達と同じ自分でありたかったから、知られたくなかった。大きくなり、弟たちと係わりが少なくなった。なので今更、、、とも思ったがこたつむりに参加して
Q.中学の先生からの質問:生徒の中にヤングケアラーの生徒がいた。学校としてどうしたら?
A.美斉津氏:自分は普段ケアマネをしているので家庭へ入り易い。誰につなげるではなく、まずは、自分が繋がって、、、と思っている。繋がって初めて次の支援につながる。
「気付いてつながる」、、、が一般の方には難しい。
学校の先生は気付きやすいので、自分自身が立場を利用して上手く繋がって。
私自身は、学校の先生は敵だ!と思っていたが。
そうではなく、気付いて欲しかった。
Q.学校の先生に?
A.相澤氏:学校の先生、大人は誰も理解してくれない、、、と思っていた。誰かにつなぐというよりも寄り添って欲しい、、、と思う。で、この人ならと思えたら話ができると思う
持田氏:ある高校生が先生に相談した時の話。
A先生.「大変だな」と一言
B先生.じっと考え「そうか、俺がその立場だったら、大変だ」と。
同じ「大変」でも、どちらが頼れるか?
Q.弁当配達時の様子見は?
A.美斉津氏:ヤングケアラー=食事に困っている、、、とは限らない。食事が困難な家庭では当てはまるだろうが(実際に食事が困難な家庭は多いので)、
持田氏:大学の授業でも間違った内容を話すことがある。
Q.地域の中でヤングケアラーは把握し辛い?
A.把握することが目的なのか、何かの助けをすることが目的。信頼できる大人にその人がなること。把握、、、ではなく、まずは仲良くなる、話ができる関係、挨拶、、、など
A.美斉津氏:一部だけでなく、たくさんの目で、アンテナを張って子どもたちを見れるか。
高校生が大人用の紙おむつを買っていたりしたら、「大変だね」とか言える関係。そういった人が地域に増えるように。
Q.地域の民生委員とどうかかわれば?
A.相澤氏:近くに住んでいて関わり易い人なので、声を掛けれる関係に。
持田氏:映画など良いと思う、きっかけに。
・・・・・・・次の予定があり、終了少し前に退席をさせて頂きましたが、
親の感情を直で受けている→子どもにとってはとてもストレス
本当に大変なのに、周りに知られたくないから相談できない
学校などでは特に普通であろうと思って生活している
周りが、少しの事でも気が付けるように
そんな話や気づきがありました。
・・・・・・・・・・・・・・・
16:00から権堂にあるThesaurusさんを新政策議員団で訪問
・・・IT企業は、社会との関係が薄くなる、、、というイメージだから、
路面店を出したかった。
長野からイノベーションを起こす
元々はコンサルの会社、育つ場づくりをする
中堅、中小企業の企業は、ITシステムの専門家がいない。
例えばサービス業はITが導入し辛いが、
気持ちよく接客するために、人の力を活かすために効率化を
Q.ニューロダイバーシティについて?
A.ソフトウェア開発プログラムなど、IT業界の仕事も細分化すると障害持っている方にお願いすることもできる
Q.問題点が分からない方が多い中で、どう提案するのか?
A.まずは提案ではなく、相談から。人的リソースで。
アナログだと担当者が変わると一から、、とかもあった。
Q.育つ場として?
A.そのための信州ITバレー構想、、、オープンイノベーション
何かやろうとすると、同業で集まって、、、ではなく、異業種で集まって。
Q.ITは何を担うか?
A.オペレーションとしてシステム化していることは、人がやる必要はない。
Q.ITバレー構想はそもそもオープンイノベーションでアイディアを募ってと思うが?
A.スポンサーと話をしていて、広告を出すのは時代遅れ?
ファンとのコミュニケーションでビジネスを作る
A.NICOLLAP、、、長野県の新しいスポーツのモデル事業を。
A.コラボレーションをする場。定例的な会、NICOLLAP、、、異業種の方が関わる中で新しい何かが生まれる。
Q.IT業界は、人の流れが激しいと感じるが?
A.オープンソースなどを上手く使って社会実装する。
A.人材に依存するような組織になるとリスクがある。ロースキルの人でもできるように。
Q.経営していると、費用対効果を考えてしまう。
A.限られたリソースで行う。世間のリテラシーは行政で上げて欲しい。
・・・・・といった話がありました。
先日、長野県中小企業団体中央会でも出ていましたが、
人手不足で倒産する、、、ことがないように、
デジタル化をしっかりと進めるためにも、
担当者がいない企業も気軽に相談して欲しい、、、と思います。
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