日帰り大阪

早朝出発し、大阪へ。

長野県大阪事務所にて現地調査。
大阪事務所・大阪観光情報センターの取組などをご説明頂き、意見交換。

・大阪は、東京事務所や名古屋事務所よりも遠方ということもあるが、コロナで市町村との連携が希薄になった
・農産物、特にプレミアム牛肉などは人気
・企業誘致、H30 年以降はない
→が、誘致をしておいて「求人の応募がない!」などの話はきく
・関西の長野に関するイメージは良いが、南信から安曇野市ぐらいまで
→軽井沢はあまり行かない。スキーで白馬はある
・移住交流の相談などで地域おこし協力隊制度の紹介をしている
・移住は、訪問した際にその地で親切にされると繋がりが強くなる
→田舎の閉鎖的なことも十分説明し、失敗のリスクを極力下げる
→冬の雪や寒さ
→今、無職なので何となく移住を考えている、、、という人には特にしっかり説明
・30代、40代の移住相談は増えている
→特に教育に関心がある
・農業体験
・関西の県人会の支援をしているが、それぞれ高齢化が課題

交通手段として
→神戸空港から松本空港へは約60%の搭乗率
→松本・塩尻エリアは日帰り旅行ができる
→が、大阪の方は東へ行くのに、一旦西(神戸空港)へ行くのを心理的に嫌がる
→南信地方へは、車で旅行する人が多い
※だが、、、車を持たない人が多い
→東北信はなじみがないが、北陸新幹線が延長されれば。。。

そんな話がありました。
広い長野県は、行く地域によって交通手段の違いがある、、、という話は、興味深く感じました。
南信地域はやはり車が一番のようですし、行った先の移動手段としてもレンタカーが有効と感じています。
旅行者にとっては、知らない土地で慣れない車の運転は少しハードルがあると思います。
道路は、地域の人たちにとって利用しやすい道路であると同時に、運転し易い分かり易い道路、、、そんな視点も重要だな、、、と思ったりしました。

道路設備は、3代以上で使うことになりますし、利用者を含め負担が少ないように、、、したいですね。

県内各地の観光パンフレットや飲料などの日持ちする商品が並んでいます。
信州のことについては、お気軽にお越しください!

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午後は、明石市へ。
全国の仲間と構成する地方制度研究会の視察研修で、
泉房穂市長から
やさしい社会を明石から
~地方から日本を変える~
と題しお話を頂き、その後、質疑など。

自治体経営者として
「子どもにお金を使うと、経済が回る!!」
「少子化対策」とかではなく、好循環を生む!ために。

この循環は、順番が大切。
まずは、子どもへ集中投下。
人口増を狙っているわけではなく、住み易い街を創ることが目的。

子どもを産みたいのに産めない・・・
お金?もしもの不安?
・・・これらを政治が解消する

コロナ禍だが、明石駅近くの商業関係は過去最高の売り上げとなっている。(コロナで都会へ行くのではなく地元でお金を使ってくれるといったことも要因か)

明石市独自の5つの無償化

これらで33億8千万円
市の予算2000億円のうちの2%
600万円の年収の世帯だったら、月に1万円の月謝(年12万円)
また、これらの施策は、単にお金のシフトだけで可能。(オムツは制度設計が必要だが)

児童扶養手当、、、国は2か月に一度だが、これだと月の生活で考えづらい。行政側の都合ではなく、毎月支給にした。

児童相談所を単独でつくった。
高校卒業するまで、フォローする。(月に10000円を支給)

子育て層が増える。
大学が無いので、高校卒業後は出て行ってしまう。
それはしょうがない!としている。
結婚して、子どもをつくって、、、アパート住まい。
今後をどうしようか、、、と考えた時に、
「明石市に家を建てよう!」
となれば、一人で出て行って、三人で帰って来てくれることになる。
所得の中間層とか家を建てるぐらいの世帯が来てくれる。
個人住民税や固定資産税などが増える。
消費も普通にある。
→だから、所得制限をしない支援が必要!!

人口が増えたから新規出店が2.4倍

収入が増えたから、障がい者にも優しい街に

加害者を減らす、、、
刑務所から帰ってきた人を孤立させない
排除して凶悪犯にするのではなく、包み込んでいく

質疑:

Q.子ども総合支援条例について
A.明石市、たくさんの条例をつくった。計画は、市長が決めれば作ることが出来るが、条例は議会に諮らないとできない。
せこく計画をつくるのではなく、議会と一緒にやるために条例化している。
また、私がいなくなっても政策が継続されるように、、、との思いもある。

例えば、更生支援及び再犯防止に関する条例は、都道府県では計画がほとんど。(奈良県は条例がある)
・地域社会で孤立しないように配慮
・日常生活等に関する相談に対応
・地域活動に参加できるよう配慮

Q.親の離婚、行政は民事不介入、、、と言われるが?
A.日本人は思い込み、他国もそう、、、と思い込み。家庭のことは家庭で、、、など。
・日本では、離婚は夫婦の話で子供の意見を聞かない
・世界では、子どもがいる離婚は親に任せないようになっている、親の都合で学校を変えられたりする。
子どもの環境が変わらないように行政が支援する
・世界では、養育費を払わなかったら、罰則や強制徴収、立替えもある。韓国やフランスはこの三つがある。アメリカなども二つがやっている。
・イギリスではん、養育費を払わなかったらパスポートの停止。アメリカもとある州は運転免許の停止なども。
日本は罰則すらない
日本は、養育費を払っているのが24%だけ
→グローバルスタンダート、、、国にやって欲しいが、国がやらないから市でやっている

Q.明確なビジョン「すべてのこどもたちを、まちのみんなで本気で応援すれば、まちのみんなが幸せになる」として、子どもにお金を使うと、回ってみんなに還元される、、、としているが、最初から理解されたか
A.これまで議会で多数派になってことはない。
が、市民からは圧倒的な支援があると思っている。
ただし、予算や条例は、全会一致で通してくれる。
最初の6年間は総スカンで、2回目の選挙は票も減らした。
3年目に人口を増やした、財政も黒字化した、、、が、市民からは、評価はなかった。しかし、子育て支援については感謝された。
6年前から商店街が儲かりだした。建設業も徐々に。(住宅建設が大きく増えて)
3年前の選挙は、30代は9割、60代は6割の支持だった
その後、税収が増えたので高齢者にも施策を施すことができるようになった。
ただし、、、結婚をしなかったり、子どものいない世帯、公共工事オンリーの業者からは、今も厳しい意見が多い。

Q.今は好循環になっているが、最初の投資の段階での財源はどうしたのか?
A.明石市の規模だからこそできたとも思う。
「育てる」はピカ一。
が、学ぶ、働く、遊ぶ、、、はあきらめる。
暮らすにはお買い得だが、狭いので工業立地の良い場所もない。デートをする場所もいらない。
一人で出て行って、結婚して子どもをつくって3人で帰って来て、4人、5人になれば。
なので、第3子ではなく、第2子への施策。ここの層が戻ってくれれば、、、と。
・新たな市営住宅は全面廃止、民間アパートや空き家の活用。
・100年に一度の豪雨への対応ではなく、見直した。

Q.大胆な施策には職員の意識が大切と思うが?
A.市民から「市の職員が今は声をかけてくれる」、市民の方を向いてきている、、、と。道路の要望などすると、「行きます」とすぐに職員がきてくれる。
部長、課長など、順番でなく。
人事異動は、年に27回もやった。

人口比に対する公務員数は少ない。
残業も減っている。
→国の言う○○計画などはつくらない
→各種審議会も大胆に廃止した
市民のために必要なことをやる!!

Q.養育費について
A.市で立替をしているが、裁判をせずに6,7割は返ってくる。
「勤めている会社などから回収する」というと対応してくれる。

Q.児童相談所について
A.国の支援の倍の人員(市で負担)
・一時保護した子、、、当たり前のように同じ学校へ行っている
・全国の児童相談所は刑務所的な雰囲気があるが、明石市は支援施設
・学校からしっかり通報して貰えるようになっている
・児相の職員は、子どもを親から話すということで敵と感じてしまう子もいるので、第三者が話を聞くようにしている。

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サイレントマジョリティー、、、
市役所にいてもそういう人はなかなか来ない。
だから昼間から自ら動く。周りを歩く。
政治の主人公は国民だ!

市長になれば変えられると思っていた。
だから市長になった。

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様々な話がインパクト大でした。

「こどもを核としたまちづくり」という大義を掲げ、
一方通行の施策ではなく、
循環してより良い施策に昇華させる。
それだけでなく、
「まちのみんなが幸せになる」
という好循環を生んでいる。

その言動には批判もありますが、
こういった強烈な個性を持ったリーダーが、
もっと出て欲しい、、、
そんなことを感じました。

・・・ただ、残念ながら自分はそういったタイプではないので、、、手法や切り口など良い部分を学びながら、地域や住民の皆さんのために、未来のために、自分らしくやっていきたいと思います。

刺激の多い、時間でした。
日帰り大阪、特に帰りは長野市の議員会館だったので、約750㎞の運転は流石に応えましたが、仲間との話も含め、充実した研修となりました。

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