18時からリアル開催されてので、会場(伊那合庁)にて傍聴。
・「学校はこうあるべきだ」教員は、なかなかそういった固定概念から脱却できない
・魅力ある学校づくりのヒントになるような発表を
・新しい学校づくり、私自身もワクワクしている
といった挨拶が県教委より。
今回から参加する参加者の紹介、前回の懇話会のまとめと進みました。
・総合技術学校の取組みについて
メリット:複数学科の専門的な先生がいることによる学びの広がり、生徒同士の切磋琢磨
デメリット:専門家の職員が所属学科以外への学びに対応するための意識改革に時間がかかる
・学科連携による課題研究の研究内容について
2年次の専門教科の学習を発展させて加地を設定する研究内容と、連携科目や生徒自身の進路から興味を広げ新たな課題を設定する研究内容の2パターンがある。
・須坂創生高校は、須坂市内にあった須坂園芸高校と須坂商業高校の2校が統合。上伊那総合技術新校は、4つの学校(辰野高校、箕輪進修高校、上伊那農業高校、駒ヶ根工業高校)にまたがる3学科の統合で、上伊那4市町村(辰野町、箕輪町、南箕輪村、駒ヶ根市)が関わるので、須坂市と異なる課題が出てくるのでは
といった振り返りがありました。
その後、本日のメインとなる生徒による各学校の紹介
○辰野高校
・今から109年前に養蚕の学校としてスタートし、校章は「蚕の蛾」(脱皮を重ねる蚕のように生徒の成長を願って)
・平和と人権、自然や文化を大切にし、自覚と責任感をもった社会の主催者を目指す
・生徒、保護者、教職員の三者でより良い学校づくりを目指し、1998年に三者協議会を設置(年二回開催)要望や校則などについても協議している
・就職と進学は半々だが、就職は地元就職が多い
・辰野高校は昔から地元との関わりが強いが、今よりももっと強くできればと思っている。
○箕輪進修高校
・単位制多部制(一部、二部、三部)で、一人ひとりが自分のペースで学べる
・二部三部は4年で卒業だが、選択科目の取得によって3年で卒業もできる
・毎週一回(数時間)の実習が特徴的
・多くの人とより多くの経験をしたい
○上伊那農業高校
・上農で学ぶことで、、、自分知ること、夢を見つけることが目標
・長野県で最も敷地面積が大きい学校(東京ドーム二個分)
・一年生の時に8つのコースを体験(三回体験)
・様々なカリキュラムがあるので、自己発見につながる
・この選択制のシステムは新校でも取り入れて欲しい
・農業高校だが農業に限らず地元就職が多い
○駒ヶ根工業高校
・ものづくり、国家資格を目指して入学し、将来は取得した資格を活かして地元企業へ就職したい
・工業人を育てる学校
・卒業生の6割が就職、その内8割が地元企業へ就職
・くくり募集で一年時は基礎的内容を学ぶ
・補修体制(地元企業の方なども指導)が充実していて、資格検定へのチャレンジが多くできる
意見など
・生徒の発表を聞いていて、新校が今の良いところを全て入れれるとは思えない。これだけの人が集まって何の意見も出ない、意味がない。何のためにここに皆さん来ているのか。県教委の決めたもので良いのか。私は、上伊那で一緒にした学校は無理だと思っている。
・信州大学はたこ足の様にあちこちにキャンパスがあるが様々な学部のある総合大学。農業、ただ畑を耕せばよいものではない。工学部のアドバイスを貰いながらやっている。総合大学であるからこそのコラボレーション。たこ足であるのでできないこともあるが。。。ボーダレス、いろいろなところとやるのは一つの道でもある。
・地域に人材として残って、、、ということだが。。。どこの学校も密着している。地域の担い手となっている。その一方で、地域を見直すには、一度外から見ることも大切。個人的にはあまりに地域密着すぎる。ここでしか働けない、、、とかではなく。将来的にここに帰ってきて欲しいというのはやまやまだが、国内外を問わず、活躍の場があるべき。視点は広く持って頂けるような、農業にしても、工業にしても、商業にしても、そんな教育を目指した上で、上伊那という地域に注目して貰えるような、、、、二段階の教育をして欲しい。
・共通して感じたのは地域との関係を大切にしていること。これから子供たちが激減する、学校の再編は大切。上農の地域をデザインする、、、という言葉は好き。人口減少の中でどう伊那谷をデザインするのか。地域が学校と一緒に考える事は大切。
・課題は、産業界を担って頂く人材をどう育て、担ってもらうか。前回の須坂高校の話、スマート農業などコラボするところなど、そういったメリットをどう学ぶのか。いったん外へ出てもまた戻ってきてくれるようなことを考えなければいけない。
などの話がありました。
前回(第二回)のまとめにもありましたが、4校、4市町村にある学校の再編ということで、とても難しい再編になると思います。
「何のための再編か」
これまでの歴史や経緯は尊重しつつ、上伊那内外の中学生が「行きたい!」と思える高校であることが第一条件だと思っています。(上伊那郡内の中学卒業生の郡外高校進学を減らすためにも)
そして、子どもたちの将来の可能性の幅を広げ、深みを増すようにあって欲しいと思っています。
「意見がでない!」
と嘆かれている参加者の方もいらっしゃいましたが、様々な意見が出ることを期待します。
・・・新校に望むこととして
・8コース選択制を残したいのか、、、との質問について、、、最初から決めることは悪いことではないと思うが、他の人の話を聞いて「私もこうしたら・・・」と思うこともあるだろう。なので、新校を作る際にはコースを体験できるようにして欲しい。
・遠くから通う生徒のために悪天候時の判断などを早めて欲しい
・コロナの対応、、、該当クラスしか連絡が来ない。誰が、、、とかではなく正確な情報が欲しい
といった要望もありました。
後の二つは、その他の学校でも同様のことが言えると思うので、県教委など関係者と話をしたいと思います。
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