長野県議会発達障がいの支援を考える議員連盟
の現地視察で、
長野県発達障がい情報・支援センター
へ。
議連の視察研修でしたが、
発達障がいについて、探究をしている上田の高校生も一緒に。
○副センター長より
発達障がいへの理解を
保健医療など10圏域、十人十色、、、山の一つの色を抜いたのも、、、でこのロゴ(トップの絵)、愛称が決まった。
センターの役割:県唯一の支援センター
① 相談支援 219件ありほぼ電話相談
② 発達障がい
※高校生以降の発達支援は特に課題
③ 就労支援
④ 普及啓発・研修
発達障がいに関する相談対応:219件(幼い時は学校など市町村が対応)
研修会や会議などへの講師派遣:71回(参加のべ4049名、WEBなどを入れればもっと多いだろう)
昨年の6月にホームページ開設、、、19000ユーザー
本年度は倍のユーザーになっている
○センター長より
発達障がいと知的障害、、、分けているが、
(知的障害のほうが先に法律ができたから、、、だが)
センターの中では、
知的障害を伴う自閉症の方、、、など対応している
生まれて時から何らかの特性、大人になっても残る
特別支援などの支援が必要な際に診断をして、、、発達障がい
神経発達症群(DSM-5-TR)
ADHD、、、社会生活においては役に立つこともある
境界知能
人口の2%、、、知的障害、IQで70ぐらいを目安、、、が日本の判定
が、、、日本の判定では、85で小学校低学年で付いていけなくなる、、、という現実で、学校へ行けなくなったりする
→遅れることで、、、、自己評価が低い形で形成される、孤立し易い、親も。二次的な冗長や行動の問題を生じやすい
興味が偏る、、、学校は中程度のものを教えることが多い、、、
自閉症の子は自分が興味のある物に集中できるが、、、
近年、不登校の子が増えているが、発達障害の子が多い
発達障がいの人は、まじめな人が多い。
ので、頑張らなきゃ!と思ってしまう。
例えば、、、保育園では普通にしていたが、、、聞いたら「ごっこ遊びが嫌いだった」我慢して参加していた。「他の子も嫌いだけどやっていると思っていた」
特に多動の子や集団になじめない子、、、子どもの時だけ目立つ。
発達障がいと不登校などは結びつきが強いと考える
発達障がい、、、神経学的多様性
生物学的に異常があっても、病気ではない
例えば、血液型、AB型は日本人は10%ぐらいだが、病気と言わない。
左利きも10%ぐらい
発達障がいも10%ぐらい
稀ではないけど、多数ではないので、、、社会になじめなくてつらい思いをするのは、、、1割いるのに。
⇒こういった方も快適に暮らせるような社会に
通常の学級において、特別支援を受けていない児童生徒が6.7%ぐらいあるだろう
自閉スペクトラム症、、、
世界では1~2%ぐらい、、、と言われているのに、日本は9歳までに5%に達してしまっている
ADHD、、、大人で爆発的に増えている、、、今の大人が診断を受けていなかったので
診断の割合、、、
不注意症状、、、大人では差がない?
知的障害が重いと、社会参加ができない、、、と思われがちだが、、、
知的障害ではないけど、、、社会参加が難しくなる方がいる、、、
→検討が必要なところ
幼稚園、保育園の職員が、診断の有無を問わず、発達支援が必要と考える子どもは16%ある。
ニューロダイバーシティ、、、より多くの人が、いろいろな人がいることを知って欲しい。
→広めて欲しい、、、そういったスタッフを増やせるよう県へお願いしている
⇒発達障がいサポートマネージャー、、など、企業でも快適に働けるようにサポートする
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Q.学校、教諭の理解は?
A.学校でも一人の先生が30人の生徒・児童を見るのはムリ。少人数か複数の先生がクラスをみるべき。20~25人のクラスで先生が複数いれば
Q.発達障がいの子は増えている?
A.知的障害の子は増えていない。
Q.発達障がいの人であることを周りが理解できれば、そうならないのでは?と思うが。
A.ヘルプマークは、発達障がいの方も付けて良いことになっている。私も、言っちゃったほうが良いと思うし、実際につけている人もいる。
Q.学校の現場などで、発達障がいを受け止める、社会。分かり易い動画を作って子どもたちに見せるとか、保護者に見せるとか。必要な取組みは?
A.学校や幼稚園保育園の初任者研修などで、標準として入れて欲しい。今は応用研修。興味がある方が来る研修。学校単位の研修に行くと、半分くらいは興味がなさそうだった。
Q.支援対策協議会の話で、警察と少し繋がれた、、、と話があったが、もう少し具体的には?
A.事件など、トピックスで発達障がいの子が関係しているのが不安。ボスみたいな人から指示されて、、、やってしまう。社会へ出て行って誤解をされて、社会で怖い想いをする。警察はまっとうに仕事をするのだけど、発達障がいの人はどうということをしてしまうのか知って欲しい。
⇒プログラムを職員研修で始めてくれた。警察と司法(保護司)、にも。社会が理解をしてくれる、いろいろな職種の人の理解が広がれば。
Q.高校生以降の支援が難しい、、、と。
A.地域診断をしても、福祉は当該の市町村が支援しているが、、、高校へ行くと市町村を超えてしまう。市町村が確認を取れない。が、、、福祉サービスをするのは市町村。また、自分がどう支援をして貰えるか、、、
発達障がいの方の一定数は、普通になりたい、、、という考えの人もいる
A.子ども家庭庁ができて、子ども家庭法ができた、、、が、子どもは子ども、大人は障害者支援法、、、その年代は法律のはざまにもなる。高校は県立などで、市町村と離れてしまうこともある。何らかの仕組みが必要と考える。
Q.親から、高校を中退してしまった。大検とって大学へ行った。。。しかし、先生の理解があれば辞めなくても良かったかもしれない。
A.発達障がいの知識だけでなく、先生方には発達障がいの専門家へつなぐ、、、ということも広めて欲しい。
Q.高校生:高校生が発達障がいの方にできることなどは?
A.一番大事なことは、感情的にならない。一般的には人情とか情緒的な関係が良いが、、、発達障がいの人は、感情を読み間違いが多いので、感情よりも丁寧に冷静に話すことが必要。
発達障がいの人は、周りの人から困っていると思われるのではなく、本人が困っている。で、破綻して引きこもってしまうので。
Q.高校生:6月に千葉の高校を受けた子が障害を理由に不合格になったニュースがあった。
A.合理的配慮をするように決まっている。
Q.高校生:クラスにそういった子がいたら?
A.とにかくからかったりしないで欲しい。中学高校はスクールカーストみたいなことがある。社交性が高い低い、、、発達障がいの子は社交性が低いひとが多い。人をいじること、、、とても苦手で傷つく。
A.困っていることを表現できない子もいる。何か手伝うよ、一緒にやるよ、、、と。特に新しいことをやる時、ちょっと声をかけて貰えると安心するかも。
Q.高校生:中学校の特別支援に通う弟。来年度から5教科全てを普通教室でなければ、特別支援教室へ、、、と言われた。
A.本当は個別に対応できないといけないのに、、、学校の判断と思う。納得ができるように話をして欲しい。
Q.高校生:将来、SSWになりたい。悩みのある生徒保護者との関係をどうつくるのか?
A.最初は冗談から始めて、、、子どもだったら、乗ってきそうな話から。少しリラックスして貰ってから。ワーカーになりたい人は、教養よりも雑学を身に付けて欲しい。
Q.高校生:特別支援学校の先生を目指している。
A.目標をもってまっすぐ進むのも良いが、余白がたくさんあるのも大切。
Q.発達障がいがあるから、支援する、、、当たり前だが、社会に適合して社会で生きていければいいと考える。診断されることでウチの子はそうなんだ、、、と思い詰めることもある。知って貰うことで、お互いが嫌な思いをしない。知って貰うために何が必要か?
A.何学校が良い、、ではなく。支援学校へ行っても不登校になる子もいる。先生や同級生との相性。発達障がいがあっても緩く受け入れてくれればいい。
一つの例、自分も自閉症スペクトラムの症状がある、12名で公表した。私は医師として働いているから良いよね、、、とか言われるが。県全体を盛り上げるようなキャンペーンも。
A.発達障がいという単語は、こういう場でしか使わない。自閉的な人は、明るい人とおなじような単なる形容詞、、、と受け取れる。自閉のケがある、ちょっとADHDのケがある、、、とか。
A.知って貰うことが第一だが、対応の仕方。文化が風土になる、、、発達障がい、、、おっちょこちょい、忘れ物をしたら、届けてあげる、、、など。
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予定時間をかなり超えての研修。
そのあと、事務所などを見させて頂きました。
発達障がいについての理解が広がるように、
ちょっと変わった言動や失敗も温かく受け止めることができるように、、、
しなければ!
ですね。
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その後、飯田市へ。
同僚のグレート無茶議員が毎年行っている児童福祉施設でのクリスマスイベントに、お供させて頂きました。
児童養護施設おさひめチャイルドキャンプさんへ。
様々な事情がある子たちですが、
子どもらしく笑ったり触れたり、一生懸命話してくれたり、、、
僕も楽しかったです!
イベントの前に、園長先生から現状と県や国への要望について伺う。
補助金などは人数や期間で額が変わってきますが、
必要な機能が果たすことができるような最低限のラインは、
子どもたちのためにしっかりと守れるようにすべきと感じます。
無茶議員と声を上げていきます。
サインはタレントのやす子さん。
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