(上記写真は、五郎兵衛用水発電所の取水口近く、、、向山議員が「渋く撮れたから使って!」と www)
所属委員会である環境文教委員会の現地調査(東北信)の一日目。
8:30議員会館発ということで、昨日の内に議員会館へ。
朝の緊急地震速報にはビックリでしたが、予定通り行えました。
①白馬高校(白馬村)
②エイブル白馬五竜(白馬村)
③五郎兵衛用水発電所(佐久市)
といった内容。
①白馬高校
冒頭、白馬村長、小谷村長から陳情
- 少子化が進み、全国募集を行う高校が増加している中、地域校が存続出来る
よう県として全国募集、寮運営の支援をしてください。 - 地方創生推進タイプの交付金を活用した運営を行っておりますが、令和6年
度で終了となることから、県として財政支援してください。 - 地域と協働した教育活動を深化させるとともに、全国から集う生徒の指導充
実を図るため、白馬高等学校に寮担当の教職員を配置してください。
全国募集を行っている高校として、白馬というブランドは全国区の名称であります。
地元でも全国募集を考えている高校もありますが、羨ましいと思う中で、その白馬高校でもこういった要望があることに、厳しい現実を目の当たりにした感があります。
高校の概要や断熱改修ワークショップについて説明や教室視察、質疑など。
・H28、国際観光学科設置
・地域振興、教育振興ということで、白馬村6000万、小谷村3000万の負担
・全国募集をするために寮を運営
・寮は令和6年度、県内14名、県外27名、、、41名が寮生活
・下宿県内3名外2名46名
・地方創生の補助金は、4000万円ほど活用
・行政が用意している寮は42名分、、、入り切れないので、民間施設12名
・オンラインや県外での複数回の学校説明会
・県外の志願者増
・地元は、34.5%
・公営塾を安価で設置
・昨年度までは関東エリアが中心だったが、昨年度から関西からも
・寮は、三食付きで55000円
・学校紹介のVTRを作成
・見た感想は、、、綺麗!生徒が楽しそう!
・志願者数、前期は国際観光 42名(30名合格) 普通科7名(7名合格)
・後期は国際観光33名募集で 4受験 名で7名合格(国際志望)、、、観光14名 (11名合格)
・地元就職、8名中1名県外生
知り合いのお子さんがスキーで在籍していたこともあり、
「卒業生とのその後のつながりは?」
との質問もしましたが、現状はあまり考えていない様子。
例えば、卒業生が友人知人を連れて来たら値引きする、、、など、
つながりが継続するようにすれば良いのになーとか思ったり。
・・・・・
②エイブル白馬五竜
なかなか値上げができない経営者が多い中で、
率先してリフト券を1500円値上げしたという社長さんからの説明。
未来に向けて、積極的に環境課題に取り組む姿勢に引き込まれました。
・地球の環境、気候が目まぐるしく変わってきている
・未来のためにできることをコツコツ行うことが大切!
・グリーンシーズンの経営、箱ものを作るのではなく、未来へ向けて、、、
・ということで高山植物園を作った
・まだ未完成、30年50年後に向けて、、、当時2億円かけて種をまいてきた
・学術的にも認知してもらいたい、、、ということで、日本高山植物協会にも入っている
・ライチョウも含め、植生を自然のもので補っていきたい
・環境省とタイアップしてできるぐらいになった
・持続可能な形で植物園を運営している
・2007年、割りばしを廃止して、木曽ヒノキ箸、、、割りばし年60万膳
・2019年、ナイター照明LED化
・2020年再生可能エネルギーでナイター
・昨年冬シーズンは51万人来場
・価値を上げなければ値上げできない、、、という考え方ではなく
・1割お客が減っても良い、、、と値上げした
・結果、2割増え、従業員にも還元していることで、人材も確保できている
・スキー産業は斜陽産業、、、だから勇気をもって逆のことを行った
電気は再生可能エネルギー。
1.6倍の単価となるそうですが、
1500円上げた中で回収できる!とのことで、切り替えたそうです。
・なぜ再生可能エネルギー?
・イメージは二の次、、、未来へ向けて大人が手本を示す
・リーダーがアクションを起こさないと、社員はアクションを起こさない
・リーダーとしてけん引していこう!と示し、社員に共感を持って貰う
写真は学習旅行で来ていた関西の高校生
年間数十の学校が来ているそうです
・・・経営者は、どうしても経営のことを一番に考えることが多いですが、
未来のために、を第一に考えて経営を回す、、、スゴイ!と感じました。
高山植物園も含め、スキー場にも来たことがなかったので、一度来てみたいと思いましたし、
今後の展開を注目したいと思いました。
・・・・・・・
③五郎兵衛用水発電所
・約400年前に市川五郎兵衛さんが用水を開発
・現在416haの受益面積
・水路の老朽化など維持管理に向けて、水力発電で費用を賄おう!と
・地域の企業などで協力して
・その用水の上流に発電所を昨年設置
・各地の用水の組織から視察が相次いでいる
取水では、枝葉などゴミが詰まり易いのですが、
遠隔で水を逆流することでゴミを自動に除去する装置を設置。
取水口に関しては、点検がほぼ要らない、、、とのこと。
(カメラによって遠隔で監視もできている)
年間58万kwhの発電を見込み、
FITの制度で中部電力に売電し、
年間2000万円ほどの収入を期待している、、、とのことです。
20年稼働する中で、15年ほどで元を取るそうです。
FITの制度を上手く利用して、地元へ還元するということで、
素晴らしいと感じました。
水利権などの課題もありますが、
こういった取り組みは増やしたいと思いますので、
あちこちで紹介したいと思います。
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