御嶽山ビジターセンターの意見交換会

午後、御嶽山ビジターセンターの展示内容に関する意見交換会が木曽合庁で行われる、、、ということで、その説明と地域の皆さんなどがどんな想いや考えを持っているのか、拝聴に行ってきました。

・ビジターセンターのコンセプトについて
・県及び町の展示素案について

「皆さんの意見を聞いて詳細を決定したい」
「施設を造ることが目的ではなく、出来上がった施設で皆さんが集い使い、充実した施設となるようにしたい」

ということで、それぞれ説明がありました。

説明については、最後に画像を貼り付けましたのでご覧ください。

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意見交換は、とても活発に行われました。

【県の施設:山エリア】
・展示室に関する意見

Q.過去のものではなく、生きた活火山。地獄谷の映像、リアルタイムで示して欲しい。生きた山としての心構えを。夜中に登ることもあるだろう。ビジターセンターの運営の時間は?
A.御嶽山が活火山であること、登山される方、訪れた方に分かるようにしたい。
A.どういった映像を流すかは、関係の皆様と検討したい。また、夜間の緊急連絡、登山者の安全を守るため、早朝から登る人のために、どんな内容にするか決めたい。

Q.59年に西部地震があった。その時に御嶽山が大きく崩れた。そのことは展示するか?
A.どこかに展示したいと考えている。大きな崩落が起きたとか、地震で影響を受けた地域などを展示したい。また御嶽山は、これまで様々な活動をしている。悠久の歴史の中の活動を展示したい

Q.鉄橋、日本で初めてできたアーチ形鉄橋、現場で初めてくみ上げた鉄橋など。御領林は昭和天皇が来て植林した。かっての噴石の歴史もある、こういうユニークなものも入れて貰いたい。
A.様々な知識、情報、木曽のヒノキ、自然なども学べる展示を検討したい。この場で何を入れて何を入れれないとは言えないが。常設展示、企画展示なども考えているので検討したい。

Q.山エリアでも体験できるものが欲しい。天気が悪いと何もできな詰まらない場所。記念撮影などできる場所が欲しい。
A.建物の内外に、折角来たのですから自慢になるものを考えたい。

Q.噴火した時の避難スペースという意味があると思うがどうなっているか?屋外にベンチや荷物を置けるテーブルなどがあるのか?
A.避難施設としての備えは、壁を丈夫にしたり、屋根を頑丈にしている。建物自体も一定の工夫をしているが、展示コーナーの一部やトイレはRCの壁、天井としている。屋外での休憩場所も検討している。

・展示室以外の場所について

Q.冬場は休館ということだが、冬場の管理は?
A.休館中は、定期的に管理者に建物の様子を見に行って貰う。24時間換気はして展示物がかびたりしないようにする。持ち出せるものは町村に協力頂き避難することも考えている。

Q.大階段のイメージは?
A.登山前の最終の気象などの情報を展示する。間口が広いので、階段でのガイダンスなどもできるように。ちょっとした集合場所としても使える。上が駐車場。大階段を下りながら鳥居にいく感じ。開かれた階段。休憩もできる場所として考えている。全体の地図・配置図も示す。

Q.車椅子の方などはどのようにアプローチするのか?
A.トイレの外に車椅子用の駐車場を配置する。室内も廊下などは車椅子が移動できるようなスペースをとっている。

【町の施設・里エリア】
Q.そこからは御嶽山は見えない。シアターでは見れるというが、常時見れるようにして欲しい。
A.直接見たり、手に触れれるようにしたい。リアルタイムの情報は、重要だと思っているので、いろいろな場所からの映像を取り入れたい。

Q.拠点となるように。
A.まずはビジターセンターに来て貰い、個々へ行けばこういうものが見れる、、、といったようにしたい。模型を大きくとっている。いろいろ紹介できるようにしたい。

Q.みんなで創る展示は、一般の人がとった美しい写真も使えるのか?
A.御嶽山に関わっている方々のお気に入りスポットを観光客に紹介する。また、山の方の飲食・休憩スペースにいろいろな人がコミュニケーションをとれるようにしたい。山に行った人が「あそこにライチョウがいたよ」とか情報交換できるようにした。そういったコーナーを置きたい。

Q.ホームページを立ち上げるのか?ビジターセンターをホームページで紹介する必要もあると思うが?
A.HPは、今後検討したい。県とも相談して一体的なものをつくりたい。

Q.災害伝承か、多目的かわからないが、パソコンなどタッチパネルで情報に触れれるようにして欲しい。西部地震の時の子どもたちの文集とか、アーカイブをつくっているので、どこかで展示して欲しい。
A.デジタルデータですぐにアクセスできるようにしたい。

Q.御嶽山は信仰の山、どんな服装で登ったのか?展示して欲しい。あと里エリアからは山はれない。ご来光の写真を大きく貼って欲しい。昔の人は、高齢者は剛力さんを使って登った。そんな展示も欲しい。御嶽山にまつわる料理なども。
A.企画展などで検討したい

Q.コミュニケーションボードの話。里と山でリアルタイムで情報交換できるのか?
A.システム的にはできそう。どのように、、、というのは検討したい。

Q.S54やH26の噴火の時に生き残った人たちのインタビューなどは防災に対して貴重、残して欲しい。
A.デジタル化やアーカイブなど保存していきたい。防災に関しては、過去の様々な資料、文献を示して頂きたい。

(その他のスペース)
Q.階段の先は?
A.ウッドデッキを張り出したいが、関西電力の土地で今は協議中なので図面には記していない。

Q.大階段を下りていくとウッドデッキがあるということだが、車椅子の方は?
A.大階段は無理なので、道の駅のほうから車椅子で来れるようにしたいと思っている。道の駅の裏も散策したり景色を眺めることが出来るようにしたい。

【全体を通して】
Q.山エリアと里エリア、管理運営はどのように考えているか?防災関係は国、県、町、の連携があると思うが、深夜は電光掲示板などというが、道などは?
A.(町立)火山マイスターの方の拠点にもなると思うので、人を配置しながら指定管理など検討していく。スタートは町は管理し、その後は観光局とも相談して決める。
A.県立のほうは、指定管理者制度を利用する。どんな業務をやって貰うか精査している。その後、50日間の公募を行って、最適な方を選ばせて貰って管理する。
A.国、県、町、村、、、連携は、非常に重要。国道での表示板での掲示、案内板なども関係機関と調整してやりたい。

Q.維持管理費はどうなっているのか?
A.(県立)指定管理者に年間いくらで、、、と今まさに検討している。まだ言えない。県が直営でやるよりも限られた予算でできるように考えている。
A.(町立)今の段階でいくら、、、とは言えない。一番は人件費。どう人を配置するのか。光熱水費などについては、施設の設計の方とシミュレーションをして出したい。

Q.登山をする方は大滝口だけでなく他のコースもある。サテライトはどうなるのか?デジタルサイレージを組むならば、通信などのシステムは?
A.ビジターセンターの当初の構想では、それぞれの登山口にサテライトを作るようになっていたが、デジタルサイレージの機械をロープウェイの乗り口や希望する山小屋に配置したい。

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という意見交換が活発に行われました。

噴火災害という大きな事件がきっかけではありますが、地元の方や登山客に愛される御嶽山が過去から未来につながる、、、そんな印象を受けました。

また行ってみたい!と思えるような施設になることを期待します。

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H26の噴火災害から、地域の方や被害者のご家族などと意見交換する中で、ビジターセンターの検討が始まった。
施設の役割は、災害の記録記憶の伝承、安全登山、御嶽山の歴史や文化の魅力を知って頂く、、、など。

御嶽山のジオラマにプロジェクションマッピングなどを施こすと、、、下記の感じになる。

下記は木曽町が建設する里のビジターセンターの内容。

映える写真、、、ということで、悪天候時なども施設の中で「滝行」をしている写真が撮れるような設備、森林の臭いを嗅げるもの、山頂の石をさわる、、、などできるそうです。

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