人権勉強会

所属会派、新政策議員団では、本年度、県が人権の条例を検討する、、、
ということで、会派として人権の勉強会を行うことになりました。

で、先日のスマイリーキクチさんの講演会に引き続き、
本日は日本の勉強会。

まずは、県の取組について。

・1月27日の件人権政策審議会で「包括的な条例」を策定すべき、、、となった。
・日本国憲法の基本的人権の尊重から、同和問題、外国人、、、など、人権が侵害されやすい属性の方々への配慮、、、という視点
・憲法が策定されたときには考えられなかった権利がある
・公権力に対しての個人の権利、、、企業内や組織内でのこともあるし、個人間でもある
・人権は条例をつくって終わりではない
・民間同士での権利の主張は傷つけあうことになる、、、コロナの時など
・県の人権政策推進基本方針をつくった平成22年の時には、SNSはなかった
・秋田県はカスハラを意識した条例になっている
・鳥取県や愛知県は先進事例
・個別最適な学び、、、というが、教育機関だけでなく社会全体で個別最適を意識できるように
・罰則規定は、今のところ考えていない

質疑、意見交換を含め、こういった話がありました。

引き続き

アフィアの山口のり子氏から。

・5、6年前にはこういった形で県議会議員に話をする機会はなかった
・世の中が進んでいると感じる
・DV加害者プログラム、、、加害者を生み出さないプログラム
・デートDV防止プログラム
・加害者プログラムに参加した男性の声、、、もっと早くアフィアの学びを受けたかった
・DV被害女性プログラム
・ジェンダー平等を目指す
・女性らしさ、男性らしさ、、、固定的性別役割
・社会が私たちの在り方や生き方を枠づけている
・男性がデフォルト(標準)という考え方
・ジェンダーバイアス、、、偏見であり人権侵害
・性別役割の決めつけ⇒大きな男女間格差、、、社会の公正さ
・日本のジェンダー平等指数:146か国中、日本は118位。政治分野では113位、経済は120位
・働く女性の二人に一人が非正規、男性は五人に一人
・給与所得の平均、、、、男性563万円に対し女性は314万円 56%でしかない
・ジェンダーギャップが大きいと、女性への暴力、につながる
→国際社会では、「ジェンダーに基づく暴力」と定義している
・世の中でDVが起きている責任は、自分にもある、、、と思って欲しい
・結婚している人でDVを被害を受けた人(2023年)
→女性27.5% 男性21.9%
→その内、何度も被害を受けた人 女性13.2% 男性 7.2%
→命の危険を感じた人 女性15.6% 男性7.6%
・内閣府DV相談件数 17~19万件
→台湾の人口は日本の五分の一だが、10万件
→日本の数は?相談し易くない?
・DVは力と支配
→相手を自分の思い通りにする「支配が目的」手段は「力」
・被害者は相手に取り込まれてしまう
→DVは最悪の形の依存
・DVの定義、、、アメリカ合衆国司法省のサイトより
→結婚している、同居している、同棲している、婚約している、デートをしている、、、など関係なく
→DVは関係性の問題
→DVは人権侵害であり犯罪
・DVした人が捕まらない理由、、、
→夫婦喧嘩(痴話げんか)
→法は家庭に入らず(入れない)
→家父長制、家に支配者
→2001年 DV防止法⇒加害者は野放し状態
→2023年加害者プログラムの制度化

・米国で逮捕された加害者の事例
→日本人の男性、、、アメリカ(LA)のディズニーランドで奥さんを膝でこずいた、、、防犯カメラで見られ、捕まる
⇒この方、DV加害者プログラムに52回参加、参加レポート提出、社会のための無償労働、罰金、、、で検察側の求刑は禁固2年、執行猶予3年

・日本、、、女性の人権が軽んじられている
→例、、、ある夫婦の会話「ランチに行くな!」

・被害を受けた時の行動(女性)
→相手と分かれた 20.1%
→別れたいと思ったが別れなかった 46.1%
→約70%が分かれていない

・デートDVをした若者
・どんな人でも加害者になる可能性がある
・DVの原因
→精神的病/心理的病理
→仕事

・DV加害者は、、、DVを学んでいる
→加害者はどこでどうDVを学ぶのか?
→家父長制の歴史 女性のケア役割
→「家中心主義」=男性中心主義(税金制度なども)、、、コロナ給付金(世帯主へ)

・ジェンダー規範、、、ジェンダーの社会化
→LGBTQ+の人たちも性別役割を学ぶ、、、男性役割が上、女性役割が下
・DV加害者は国立DV学校卒業生と言えるのでは
・女性への差別と男女間の不平等が、男性からの女性に対する暴力に

・DV=子どもへの虐待
・受動喫煙
→受動虐待、、、「DVという毒」で汚染された空気を子どもが毎日吸って心身に悪影響
⇒受動虐待禁止

・アフィアに来る8割は受動虐待
→加害者が変わらなければならない
→社会が加害者を生みだいしている
→社会が加害者を変えなければならない
⇒そもそも被害者に責任はない

・被害者も加害者が変わることを求めている
→加害者は一人では変われない
→助けが必要

・アフィアのDV加害者プログラム
→教育プログラム
・治療ではない、カウンセリングでもない
・グループで行う教育と訓練
・52回以上通う(卒業はない)

・プログラムの目的
→DVは「相手を支配するため」に手段として「自分を選択した行為である」ことに気付いて止める
→そのために価値観を変える

・感謝されたり優先されないと不満でDVをする
→場面で価値観を使い分ける
→社会で当たり前になっている、、、ジェンダーバイアス
→男性には都合が良い

・離婚しても、面会交流などで支配が続く
・ジェンダー平等の道
・ジェンダーの発見と女性への暴力
(人類の最初の奴隷は女性だった、、、という話もある)

・第一波フェミニズム(1860~1920年代、、、女性参政権など
・第二波フェミニズム 1960~1970年代。ジェンダーという言葉
→1985年、、、日本、、、国籍法を変えた
→2000年に入って、、、性教育バッシング、ジェンダーフリーバッシングがあった
→「性別役割分業と伝統的な家族の崩壊を進めるもの」とみなされて攻撃される

・ジェンダー平等社会に向かう変化SDGs
→目標5:ジェンダー平等の実現
→2021年オリパラの森発言
→日本、地方自治体の、ジェンダー平等への本気度は?
→昨年、国連が8年ぶりに勧告した

・県への提言
→知事室直下に「人権とジェンダー平等室」を
→担当の専門家を公募
→女性支援法 官民で支援のリストを作り、民間への女性、専門職員を正規雇用で配属
→全職員にジェンダー平等の研修受講義務
→全省庁でジェンダー主流化による事業点検
→ジェンダー平等教育
→女性区長や役員を増やすための奨励金

・・・・・といった話を頂きました。
身体的な性差は間違いなくありますが、それを超えた部分での人間としての平等はあるべきと考えます。
性差を理解した上での平等、、、
女尊男尊、男尊女尊、です。

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