令和5年 11月定例会 委員会②

委員会審査二日目。
いつもの打合せ以外に今日は、空いている時間は陳情についての協議に多くの時間を使いました。
「沖縄戦戦没者の遺骨混入土砂を新基地などの埋立てに使用しないことを求める請願」
について。
心情的にご遺骨を埋立てに使うことは断じて許されない!という強い気持ちがある中で、
新基地建設に反対する思惑が背景に感じられ、
安全保障の関係上素直に賛同できないという葛藤。
委員会(県民文化健康福祉委員会)の口頭陳述で提出者側が
「基地の話とは別次元の話です!」
と答えてくれれば賛同できたのに、
含みのある答弁をしたと聞き、、、なおさら。
他会派との協議を含め、空き時間がないくらいでした。。。

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清水の所属する産業観光企業委員会は、
午前中は昨日に続き、産業労働部・労働委員会関係の審査。
清水も何点か質問・要望をしました。

海外展開について

O.海外駐在員の派遣、観光レップや地元コーディネーターなど、各地へ配置といった方法だけでなく、拠点に複数人といった配置も検討すべき。また、契約の仕様書を見ると担当部局の業務についてのみ書かれているので、部局横断的な任務ができるようにすべき。

O.発酵食品など、料理にどう使うかなど、積極的に具体的な提案を。

Q.発酵県を謳うのは良いが13回目を数える全国発酵サミット(10年前に長野県でも開催している)のように、全国で発酵を謳っているところはある。それらとの関係は?
A.33の都道府県や市町村が登録している。県内でも上田市や木曽町が入っている。情報交換、協力をしながら発酵で地域活性化を図る。

Q.食品添加物の基準について、海外基準と比べると日本はガラパコスと言われる。日本の基準と海外の違いについて、業界や業者と共有できているか?
A.日本では使われていても海外では、色素や香料で禁止されているものがある。包装についても条件が違う。共有していく。
O.パッケージは、日本で売られているそのままで、裏にその国の言葉のシールが貼られている。いろいろ考えたパッケージも重要。

Q.海外展開について、対象国をどう決めているか?
A.人口規模、輸送コスト、日本食の浸透具合。
Q.サウジアラビアなどアラブ諸国や中東などへは?
A.食習慣など宗教的な課題がある。しかし、本年、農政部のほうだが、ドーハで花のプロモーションを行った。

その他の質問

Q.サービス業やサービス的作業について、価格転嫁ができているか?例えば、今の時期のタイヤ交換など、チェーン店のガソリンスタンドなどは、コロナ前と比べても価格は据え置き。小さな車屋さんなどは値上げをしたくても、お客さんが離れる(車の購入や車検などもなくなる)心配から値上げができない。業界の標準価格的な相場を見直す指導などはできないか?
A.サービス業の価格転嫁はできていない現状もあるが、競争原理が前提。賃金の中で割合が高い業種、B to C(Business to Consumer:企業→消費者)は特に労務費の適正な価格は課題。よろず支援などを利用して欲しい。
よろず支援
へお気軽に連絡を。

Q.先日、議会と高校生との懇談で、高校生にもっとそばを売り出せ!と言われた。グレート無茶議員が再三提案しているが、営業局としてどう考えるか?
A.(営業局)観光部、農政部とともに営業本部としてそばを多角的に展開したいと思っている

Q.LPガス価格高騰対策事業について、前回の支援事業の際に、事務手数料が5000円から10000円で安すぎると指摘したが、今回は1消費者あたり100円(上限20万円)と改善されているのでここは評価したいが、消費者の値引き分を一旦は事業者が負担することになり、資金繰りが厳しいとの指摘もあるがその対応は?
A.資金繰りが大変だった、、、との声を聞いているが、90%で合算払いができるので指導をしたい

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といった質問などを行いました。

本日はお昼には2つの総会や勉強会など。

〇長野県議会環境政策推進議員連盟の総会
・林業、建築業の現状等について、森林組合や木材協同組合、建設業協会から話。
〇伊那谷、木曽谷議員協議会
・リニアについての協議について、最新状況など

午後の委員会は、企業局関係。

・電気、水道という公的サービス提供事業者としての防災訓練の実施状況について
・西天竜発電所の竣工について(10月27日)
・信州Green電源拡大プロジェクト(第二弾)について
・上田長野地域水道事業広域化の取り組み状況について

・・・

夕方は、長野県中小企業団体中央会の皆さんと県議会産業観光企業委員会との懇談。
中小企業振興懇談会。

・コロナが明けたが、問題が山積
・ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとパレスチナ、、、過去に例のない事態が起きている
・今後も何が起きるか分からない不安
・中小企業エネルギーコスト削減推進補助金
・働き方改革について、間違った感覚
・地域でのボランティアや宴会などを時間外勤務という若者
・転職サイトに登録している新入社員
・転職することが良いことという価値観は疑問
・賃上げは、人手不足の確保のためにやっているので、本来のキッカケではない
・収入が増えたから、、、ではない
・働き方改革、2024年問題
・インバウンドも期待だが、外国資本の投資が課題
・駅前など、建設業で良い影響があればだが、私たちがスピード感がなければ逃す
・泊まってくれる人は、素泊まりが多い
・血の滲むような努力をして賃上げをしても少ししかできないと、賃上げ認めない企業として
・適正価格で発注をしてくれなければ、やっていけない
・後継者問題も深刻
・人手不足で会社が潰れることもある

・・・などの話がありました。
それぞれ発言もさせて頂き、懇親会でも様々な意見交換。

・働き方改革は良いが、残業が多い企業と少ない企業で全く違う問題もある
・もっと働きたい従業員もいる中で、有給休暇の買取など、柔軟な選択肢が欲しい

そんな話が印象的でした。
中小企業の課題を共有しつつ、未来に向かって発展できるよう支援していきたいと思います。

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