環境文教委員会の県外視察研修の三日目、
午前中、
令和7年4月、開校予定の宇美町立学びの多様化学校ハピネス分校の話を
福岡県の宇美町役場で聞いてきました。
福岡市のベットタウン的な役割もある町は、現在人口37000人ほど(2005年から少しずつ減少)
昨日、不登校児・生徒の人数が発表されたが、
宇美町は昨年220人であり、全国平均の4倍ほどになっている。
不登校のこどもが安心して学ぶ学校、
学校がこどもに応える特別な教育課程の学校
を創りたい!
不登校特例校→R05.08 31から「学びの多様化学校」
今年の5月、国の6年度教育支援体制整備事業費補助金(いじめ対策・不登校支援等総合推進事業)の追加募集に応募
して進めている。
全国で35校、福岡県の小中学校で初
【唯一の約束】全ての子どもと大人が安心して生活し、学習できる
・ワンストップアクセス→多様化学校、教育相談室、子ども家庭センター
・そうなることで、残りの8つの学校も「魅力ある学校」になって欲しい
Q.これからスタート。対象範囲は?将来的に寮なども考えているのか?
A.最終的には通えるならば他市町村からも受け入れたい。今の最大人数は60人程度。来年は宇美町の子どもが対象。昨日の説明会には、他県からも来た。かなり注目されている
Q.子どもたちの状況は一人ひとり全く異なる。大変だと思うが?
A.今、不登校が右肩上がりで増えている。小学校も中学校も「こういった場所」という型があった。そこに入れない子が増えているのが現状。公立の学校は、ある程度の型があるのはしょうがない。なので、この学校は、枠組みを広げて、一人ひとりの子に応じた支援をしていく。特別支援の知識のある方、キャリアの豊富な方を雇用したり、個別のスペースを造ったり。教員だけでは無理、SSWや心理士、カウンセラー、保育士、、、いないのは医師ぐらい。ワンストップで対応できるように。子どもが学校へ行けずに「死んでしまいたい」と思ったり、「仕事ができない」などの保護者も減らしたい。
Q.どうして「学びの多様化学校」?
A.この課題は、学力以上に大きな問題。大分県玖珠町の学びの多様化学校を見た。校舎などは統廃合して空いた学校などを使っているところが多い。
Q.NPOなどのフリースクールなどとの関係は?
A. フリースクールとの連携は取れていない。今後の課題。毎年、結構遠くのフリースクールへ行っている家庭もある。年間数百万かかる。送迎で仕事も辞めている保護者もいる。地元で何とかしたいと思った。
Q.教員不足もあるが、教員は何人くらいを見込んでいるのか?
A.特別支援学級数も増加傾向で、一学級増やすと1000万円増額、、、と考えている。今、考えているのは、退職される方などを。「学びの多様化学校」をプレスリリースをした以降、「働きたい」という先生方からの問い合わせがある。
といった質疑等がありました。
今現在、不登校児童・生徒が多いという現状もありますが、
こどもたちのために何とかしたい!
という教育長さんのアツい想いを感じ取りました。
子どもたちの居場所、学ぶ場として、学びの多様化学校、注目です。
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